こんにちは、電験三種合格者のたまきです。
今回は電験三種を勉強していくにつれて感じる難しすぎると感じることについて
「電験3種の勉強をしているが、難しすぎると感じてモチベーションを保てない」
「電験三種の勉強をいくら頑張っても、突破できる気がしない」
という苦労について、なんとか脱却するための記事を書いていきます。
「難しすぎると感じているが、どうしても電験三種に合格しなければならない」
「電験三種の難易度を乗り越え、今年こそは本気で合格したい」
という人はぜひ読んでください。
目次
電験三種を難しすぎると感じる理由
電験三種を難しいと感じる理由はいくつかあります。今回はその中で代表的なものをいくつか挙げていきます。
数学力がどうしても必要だから
記憶することは
- お客さんから聴いた話を覚えておく
- 上司が言っていたことを思い出す
- ToDoリストの内容を思い出す
といったように日常的に行っている脳の使い方なので、覚えるという手順は、計算するという手順よりも抵抗がありません。
一方で電験三種の場合、計算力が求められるのですが、日常生活では簡単な計算しか使うことがありません。
電験三種レベルの計算力を必要とされるシーンが少ないので、計算そのものに抵抗感がある人が多く、その意識の差で、問題を見ただけで難しいと感じてしまうことが多いと考えられます。
解き方を自分で組み立てる必要があるから
電気工事士の問題の場合だと、公式さえ覚えておけば、ある程度正解することは可能ですが、
電験三種の場合、公式を覚えた上で、
- どの問題でどの公式を使うのか
- 答えを導くためにどのように公式を変形するのか
- 単位を合わせるためにどうやって換算するのか
このように公式を覚えた上で、自分で公式を組み立てるというひとつ上のレベルが求められます。
公式に関して、使いこなせるほどの定着と応用力が必要なので、難しいと感じることが多いです。
電気工事士とレベルが違いすぎるから
たまきの場合、電験三種より先に、電気工事士の資格を取得しています。
そのときに感じたのが、
「電気工事士とは問題のレベルが違いすぎる」
という感想です。
電気工事士は過去問との類題、ほとんど数値を変えただけの問題も出題されます。
しかし、電験三種になると、過去問と全く一緒の問題は出題されません。
実は、理解度が高まっていくに連れて、過去問と似たような解き方をする類題はたしかに出題されているのですが、ある程度のレベルまで知識を高めていかないと、類題が出ていることにすら気づけません。
なので、一度出た問題と全く同じ問題が出ないことで、かなりの難易度を感じてしまうということがあります。
電気工事士との考え方の差を埋めるために意識を変える
私は電気工事士の試験で筆記試験では満点を獲得しています。それでも電験三種を難しすぎると感じたのは、
過去問さえこなせばなんとかなるという感覚が抜けなかったからです。
資格勉強に関する書籍では、とにかく過去問さえ解けば良いという考え方も多いです。
ただし、いきなり過去問を利用して点数に結びつけることができるのは、
- 過去問から重要な項目を抜き出し
- その知識を体系化し
- 自分の中で吸収できる=常識化できる
という人だけです。
つまり、ほとんどの人にとっては、基礎となる数学力や、理論科目の電気の基礎から学習していくのが、遠回りなようで一番近道なのです。
過去問だけで合格したいと考えているのなら、その考えは捨てて、地道な努力で基礎学力という土台を固めていくという覚悟を決めましょう。
電験三種が難しすぎると感じる場合の対策
電験三種が難しすぎると感じている場合、どのようにして壁を乗り越えていけばよいのか、対策を以下に書いていきます。
基礎を鍛えるという考え方から逃げない
裏技的な発想の勉強法に頼らないということが重要になってきます。
最初の頃はモチベーションが高い状態なので、ある程度壁にぶつかったとしても地道な勉強をするのは苦ではないでしょう。
ただ、理解度が上がらない時期が一ヶ月程度続いてしまうと、どうしても自信というのがなくなってきてしまいます。
そういうときに、「〇〇速読法」や「〇〇分間勉強術」などのタイトルがある勉強法に飛びついてしまい、基礎力を向上させるという視点が抜け落ちてしまいます。
- 電験三種が難しすぎるので、魅力的なタイトルの勉強法の本に飛びつく
- 勉強法の本を読んだことで、勉強法の勉強ばかりしてしまう
- 勉強法がばらつくので実力がなかなか身につかない
という悪循環になりがちです。
たまきも、過去、電験三種の点数が伸びない時期に、勉強法の勉強をしていた時期はたしかにあります。
特に点数が伸びないときほど、コンビニなどで売られている見出しが優れている勉強法の本というのは興味を惹かれます。
ただ、勉強法に関する本は魅力あるタイトルが多いです。
しかし、電験三種に特化しているわけではないので、実際には活用が難しい勉強法であることも多く、よほど王道の問題演習を何度もこなしている方が点数の伸びが良かったと感じています。
基礎を鍛えるということから逃げず、電験三種の山を分かるところから少しずつ切り崩していく。近道を探すために立ち止まるよりも、一歩一歩で良いのでとりあえず前に進んで見るという意識が大事です。
科目合格を考えて地道に突破していく
でんけんぱでは、以前から、基本的には一年に2科目以上の受験を推奨していました。
以前の制度であれば、年一回の試験しかなかったため、1科目だけ合格の目標だと、資格取得まで時間がかかりすぎたためです。
しかし、試験が年2回に改正されたことにより、上半期・下半期のどちらかで、苦手な科目に一点集中する戦略が可能になりました。
特に、機械科目については、苦手としている人も多いので、どうしても難しい、一点集中したいと考えている人は、
機械科目だけを集中して勉強するのも良いでしょう。
私の頃は年一回しか受験することができなかったので、一点突破戦略は難しかったのですが、今は一年で受験できる回数が増えたことで以前よりも、一つの科目に集中した勉強が可能になりました。
- 毎日欠かさずに勉強しているが、点数がどうしても伸びない
- それでもある科目だけは拒否反応を起こしている
- 受験料を多く支払うことに抵抗はない
このような場合であれば、1科目合格のために、半年間の時間をかけて勉強するのも良いでしょう。
科目合格制度を活用すれば、電験三種は決して乗り越えられない壁ではないのです。
事実、電験三種で最も難しいとされる機械科目でも、難関年度を除けば20%程度の合格率はあるので、5人に1人は合格しています。
ただ、時間をかけて合格するということは、それだけモチベーションを維持する必要があるので、合格するまで諦めないで取り組む必要があります。
難しすぎると感じる時期はいずれ終わると知る
難しすぎると感じてしまうのは、
- 公式を覚えていないから解き方が分からない
- 公式が使いこなせないから正解への道筋が立てられない
- 公式を理解できない内から何を求めているか分からない
以上のような理由があります。
難しいのではなく、難しすぎると感じる場合は、問題を解け無いのはもちろんのこと、解ける気がしないという精神的な問題もあります。
私も、電験三種を難しすぎると感じた時期は長かったです。
数年かけて勉強してようやく、少しずつ山を切り崩すように理解できた感じです。
あなたも、電験三種に対して、「難しすぎる」と感じているかもしれません。しかし、地道に勉強していれば、いずれ必ず理解できるときは来ます。
これは断言します。
ですので、今は点数に現れなくて苦しくても、諦めずに少しずつでも勉強していきましょう。
今まで積み上げて来たものを振り返る
でんけんぱでは、過去記事で何度も、勉強記録を作ることを推奨しています。
どれだけ難しく問題が解けなくても、費やしてきた勉強時間は記録として残るからです。
また、勉強のときに使っていたノートを残しておくのも一つの手でしょう。
点数になかなか結びつきません。そこで、確実に実績としてカタチに残るものを積み上げていけば、
諦めそうになったときに、自分を引き止めてくれるのです。
難しすぎると感じたときには、モチベーションが低くなっている状態なので、意識してこういった過去の積み上げを確認すると良いでしょう。
まとめ
電験三種が難しすぎると感じている場合の対策としては、
- 基礎を鍛えることが必須であると知り分かるところから切り崩していく
- 科目合格制度を利用して一点突破戦略で行く
- 過去の勉強記録を定期的に見直して、確実に前進していることを確認する
以上により、難しすぎると感じていても、少しずつ勉強していくことで、電験三種という険しい山を突破していきましょう。