こんにちは、たまきです。私が電験三種の合格を目指してから4年目に突入した体験記です。この頃になると去年の話なので結構考えていたことは覚えています。
それでは早速本題に参りましょう。

12月は去年の反省と課題を洗い出しを行った

今年は絶対に合格する。並々ならぬ覚悟で臨むと決めていました。あと2科目合格すれば晴れて電験三種保持者です。そのためには、過去の失敗を繰り返すわけには行きません。去年の失敗の原因は、

  • 通信講座を信用しきれていなかった
  • 途中で中だるみする時期があった
  • 苦手な科目に集中しすぎた

この3つが原因と考えました。1つ目の問題については、通信講座を疑うことをやめ、これを完璧にこなせば絶対に合格すると信じることにしました。

2つ目の問題についてはモチベーションを保つため、もう一度新たに合格したい理由の羅列を50個ぐらい挙げて、紙に書くことにしました。相当大変な作業でしたがこれが後にモチベーション維持に繋がりました。

3つ目の問題である苦手な科目への集中ですが、これはほとんど解決しています。苦手な科目は機械科目でしたが去年すでに合格しています。ただ、苦手な分野への集中という意味で置き換えることができるので、苦手な分野の勉強ばかりして、得意な分野を取り逃がすということのないようにスケジュールを守ると決めました。

1月から3月までは基本事項の復習

あと2科目だけとはいえ、これまで油断や甘さゆえ不合格になった面もありました。そこで、1月から3月にかけてはもう一度、基礎の基礎である電気数学の復習から始めました。

当然3年間勉強しているので、基本事項に関して言えばほぼ完璧に近い状態でしたが、試験日から数ヶ月経っているので、計算力について勘を取り戻す勉強を行いました。

地道な勉強ではありますが、もうすぐで合格できるということもあり、勉強のモチベーションは下がることはなかったです。もちろんどうしても勉強したくない日はありました。その日に関しては最低勉強時間の2時間だけは勉強することにして休むことにしました。ただ、全く勉強しない日は作っていないです。あなたも、せっかく勉強する習慣が身についたなら、勉強時間を少なくすることはあっても、全く勉強しない日を作るのはおすすめしません。

4月からいよいよ本格的に勉強に入る

ここからが本番というか真剣勝負です。本当に合格するために必要なことはすべてやるつもりで勉強しました。スキマ時間のフル活用はもちろんですが、仕事でも空き時間は電験三種のことを考え、公式や設備の仕組みなど、思い出す作業を行いました。

とにかく覚えたことを忘れたくないため、前年度より復習に重点を置いた学習に切り替えました。

翔泳社アカデミーは2年間のサポートがあるため、2年目も無制限で質問できます。サポートをフル活用し、少しでも疑問に思ったり、理解できないものに関しては質問してわからない部分を徹底的に潰す学習をしていきました。

去年にも一度テキストを回しているため、二回目は分からない部分や苦手分野がはっきりとしており、学習はしやすかったです。途中で何かの理由で合格できないと感じたとしても、試験日までは諦めず本気で勉強することは重要です。

5月ごろにはテキストを2周する

今までで最高に早いペースで勉強を勧めていきました。元々テキストが薄いことに加え、2回めの慣れも手伝って、二週目のテキスト学習は1週目よりも遥かに早いペースで学習を終えました。もちろん、分からない部分は残っていましたが、質問サポートを活用し、一つひとつ苦手部分を潰していきました。

5月の下旬には3週目に取り掛かり、とにかく章末問題を解くことに集中しました。翔泳社のテキストは、基本問題と応用問題のバランスが素晴らしく、無理なく実力を上げることができます。スラスラと解けるような感触があったので、この頃電験三種の勉強を始めて、初めて楽しく感じましたね。

実力が結果として現れると、モチベーションを上げることができるのだということが分かりました。

また、モチベーションの低下を防ぐために、定期的に受験の動機を確認しました。この時期になると、どうしても中だるみする癖が自分にはあるらしいです。ただ、この時期になると油断は一気に不合格の確率を上げてしまいます。なので、できる限り油断せず毎日勉強が大事です。絶対に油断しないという心構えのもと、一日も勉強しない日を作りませんでした。

6月は主に応用問題集に取り組む

6月には応用問題集を解き始めます。応用問題は電験3種に必須な応用力を鍛える冊子です。この冊子ができなければとても過去問を解くことはできません。基本を押さえているかどうかが問われます。しかし、今までやりすぎなくらい基礎力を鍛えたので、過去問レベルの問題も難なく解いていくことができました。

この頃は講義を見る時間より、問題を解く時間を重要視しました。いかに本番まで問題数をこなせるかが合格を左右するのです。

また、毎年のように受験の手続きを済ませ、改めて合格に向けて頑張らなければならないと決意を新たにしました。一度に合格しないと、2年目もまた基礎を固めたり、忘れ部分の復習などに時間を割かねばならないため、良いことはありません。電験3種はなるべく一発合格を目指したほうが良いです。

7月上旬には過去問に取り組むことができた

スケジュール通り過去問に取り組むことができたのは初めてかもしれません。去年までは、テキストを仕上げるのが遅れたり、分からない部分で時間を取られたりして、なかなかスケジュール通りにはいきませんでした。ただ、今年は早めに勉強を始めたことや、4回目の学習というだけあって、そうとう学習のペースが順調でした。

スケジュール通りに勉強することは基本中の基本です。自分の決めたルールは守るべきです。私のように、何かと理由をつけてスケジュールを破ると、後々時間が足りなくなってきます。確実に自分の決めたスケジュールは守るようにしてください。平日の仕事などで勉強できなかった時は、週末の休みなどに必ず取り戻すようにするべきです。

また、過去問の勉強では、ポイントがいくつかあります。過去問に取り組む際のポイントは

  • 解答の丸暗記は絶対にしない
  • 良い過去問題集を使う
  • 十年分は掲載されている過去問を使う

以上になります。この条件が揃っていることが、過去問の勉強を合格に結びつけるための条件です。特に丸暗記勉強に関しては、私が何度も不合格になった間違いの勉強法なので、理屈が理解できないからといって、丸暗記でなんとかしようとするのは絶対にやめてください。分からない部分は質問サポートを活用するか、必ず基本テキストに戻り、理解する努力をしてください。

合格を確信した8月

8月に入る頃には、過去問の10年分を二周していました。この時点で、ほとんどの年度で点数は80点を超えており、普通に勉強していれば合格できるだろうなという予感はしました。ただ、ここで油断して失敗しているので、一切手を抜くことは許されませんでした。

毎日、油断しないということを自分に強く言い聞かせ、満点を取れるくらいまで勉強するような感覚で勉強していきました。特に電力科目は暗記することも重要なため、知識の定着させる意味でも、何度も問題を解く必要がありました。

8月は合格を左右するくらい勉強の密度が大事なので、だらだらと勉強せず、タイマーをフル活用して本番の予行練習も行っておくべきです。翔泳社アカデミーの講座の中には直前対策講習という冊子も届いていたので、問題を解き講義を見て、最近の出題傾向を確認し、苦手な部分の対策に活用しました。ただ、できれば7月に終わらせておくべきだったなと思いました。

8月下旬には10年分の過去問を3周終わらせ、この頃になると90点は当たり前になりました。合格が現実のものとなるという期待は強まりました。

試験当日の緊張感を押さえ込み

当日の最初の科目は理論です。理論科目に関しては何度も受験しており、見たことのない問題が出ることは知っていました。当然本番でも、全くといたことのない問題が出題されました。ただ、何度も問題を解いていると分かります。類題が必ず何題か出ているのです。電験3種の勉強を続けていると、表面上は全く違う問題でも、問われている知識は共通しているなという問題が結構あります。

まず、問題を解く際は最初から解くのではなく、解けそうな問題にマークを付けて、わかる問題から解くというのが基本です。

自分もその基本通り、問題番号の部分に解ける問題に◯を付け、それから解いて行きました。

問題を解いている最中にもう分かるのです。相当解けていると。今までの実感からして、明らかに解けている問題だけでも6割は超えていると本番中に思いました。そこからは手はなぜか震えて、慎重に単位間違いはないか?計算間違いはないか?と確認しました。

試験時間は90分しかないのです。90分と数字だけ聞くと長く感じるかもしれません。しかし、実際に受験する90分は本当に短いです。このときも必死になって問題を解いているので、体感としては40分ぐらいの感覚です。

次の科目は電力です。電力は暗記科目と言われますが、結局は計算問題も多く出るので、計算力と知識を両方身につけておく必要があります。

なお、科目ごとの休憩時間は頭を休めるべきという意見も多くありますが、私はこの時間もきっちり勉強することをおすすめします。直前の5分、10分という時間に勉強した問題が出るということが結構あるからです。

文章問題は知っていないと考えていても絶対解けないという問題が多いので、最初にすべて解いてしまいました。計算問題は類題が多く出るのが電力科目です。絶対に落とすわけにはいきません。今まで何度も解いてきたような問題が多くあり、10年前に出題された類題も出ました。10年分の過去問を解いておく重要性もここで感じました。

こちらも手応え十分。合格しただろうなという確かな手応えを感じて、試験当日を終えました。

とうとう電験三種に合格

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本当に長かったです。当日は大体18時くらいにはオーム社の解答速報が出るのですが、自分が受けた年度は19時を回っても一切解答速報が出ず、もしかして相当難易度の高い年度だったのでは?と嫌な不安が襲いました。ただ、信じて待つしかありません。

そして、19時半ほどにようやく解答速報が発表され、ドキドキしながら速報を確認しました。両科目とも60点を超えていました。もちろん公式の発表と、合格通知が送付されるまでは安心できません。ただ、ホッと一息ついた瞬間です。11月に合格通知が届き、ようやく安心することができました。

電験3種に合格し、努力が報われた時の喜びは格別でした。

「もう合格できないのではないか?」と感じたことも沢山ありました。しかし、私は諦めだけは悪いので何度も取り組むことができました。
長い時間が掛かりましたが、電験3種に合格できたことは長い人生の中で大きな意味を持ちます。本当に合格できてよかったです。

たまきの合格体験記【後日談】につづく