なぜ今、電験三種を取得する必要があるのか、5つの理由を示してみた

こんにちは、電験三種合格者のたまきです。

今回の記事では、

「電験3種を取得しても意味がないという無責任な言葉でやる気がダウンしている」
「電験三種が難しくて、本来の目的を忘れかけている」
「電験三種に挑戦したいが、本当に価値があるか信じきれていない」

という方に向けて、記事を書いていきます。

「電験3種を取得する理由を再確認したい」
「電験3種を取得するモチベーションが欲しい」

という人は記事を読んでください。

電験3種を取得する理由その1:需要が急上昇していく資格だから

まず、電験3種の需要は急上昇していくという予測があります。

電験3種は電気の設備を管理するための資格であり、電気がある限り絶対に必要というくらいの重要な資格です。

なぜ需要が急上昇していくのかといえば、理由は多くありますが、一つは太陽光発電などのクリーンエネルギーの需要の急増があります。

日本国内での知名度が無さすぎるということもあって、電気主任技術者は4000人規模で、人材が不足すると、試算もあります。

電験三種の年収は下がらない!AI時代の到来でも電気主任技術者は生き残る!

少子高齢化で、有資格者の人数が減っている現状がありますし、太陽光発電の設備が増えていくにつれて、これからも需要はどんどん増え続けていくのです。

それで、勘のするどい方は、「メガソーラー(大規模太陽光発電設備)を扱うには電験2種が必要ではないのか!」

と思っていると思います。

その通りです。現状の電験3種では、メガソーラなどの大規模施設を扱うことはできません。

ただ、この状況は将来改善されると踏んでいます。

内閣府のサイト内の資料の中でこんなことが書かれているんですね。

現在、メガソーラー等の特別高圧設備での主な電圧は6.6~7.7万Vであるため、第3種電気主任技術者では監督が不可能。(中略)一定の安全技能研修を条件として、第3種電気主任技術者の監督可能範囲を8万Vまで拡大することを要望する。

「電気主任技術者の人材がとにかく足りない!」という現状からするに、太陽光発電協会の希望通りになる可能性は高いです。保守範囲の拡大、すなわち、電験3種で監督できる電気設備の範囲は、今よりもっと広がるだろうと思っています。あくまでも予想の情報になりますが、日本の政府機関のサイトに載っていた資料ですので、将来的には管理できる設備の範囲を増やす方向で動くのではないかと考えています。

つまり、

  • 現状、メガソーラを扱えるのは電験2種からだが、電験3種を取得しないことには始まらない
  • 電験3種取得者の不足により、条件付きでメガソーラー発電などの管理監督が出来る日が来る可能性が高い

以上の理由により、クリーンエネルギーの需要増から、電気主任技術者の需要は増え続け、さらに電験3種の保安監督できる範囲が広がることで、電験3種を取得することで出来る仕事が今よりも増える可能性が高い。結果、企業から求められる人材となり、これからも電験3種の需要は増え続けるといえます。

電験3種を取得する理由その2:とにかくお金のことで将来困りたくないから

何をするにもお金は必要だというのは、言われなくても分かっているくらいの常識ですよね。

お金のことで困りたくないなら需要が安定している業界で働くのが一番です。

なぜなら、将来結婚するにしろ、しないにしろ、すでに結婚しているにしても、収入が安定しているという以上の安心感はないからです。

例えば、電験3種の平均収入は600万円程度です。よって、これ以上に収入の多い職業はたくさんあります。

ただ、国民の平均収入以上かつ安定している業界というと、なかなかありません。

さらに、電験3種であれば、電気主任技術者ということで、電気の世界は不況は全く関係ありませんから、どんなに不況になったとしても、転職は可能だという強みがあります。

働くことさえできれば、とりあえず衣食住を満たすことができるので、将来のことも悩む必要はなくなります。

子育てをしたいと思ったとしても、大丈夫です。電気主任技術者としての収入が年500万あれば、共働きとして300万円から400万円程度の収入があれば、十分に子供を育てていくことも可能です。

また、電験2種まで狙っていくという前提であれば、年収1000万円を超えることも不可能ではありません。

お金に困りたくないのであれば、お金に困らないという生活を送る必要があり、そのためには電験3種という資格の取得が必要ということです。

電験3種を取得する理由その3:安定している職業に就職する必要があるから

電験3種を取得する理由としては、安定している職種であるというのも理由の一つです。

不況や災害に強いというのが、電気業界の強みでもあります。

なぜなら電気の需要というのは一年を通してずっと安定しているからです。

例えば私も、電験3種が必要な職場で働いているのですが、あのリーマンショックの時でさえ、ボーナスが途絶えたことはありません。

雨だろうが、台風があろうが、電気は当たり前に必要ですし、電気というものがある限り、電気設備は存在します。したがって、電気設備を保守する人材というのはずっと社会にとって必要ですし、その需要は大きくかつ安定しています。

電気主任技術者は他の業種と比較して「安定している」という強みがあります。

よって、他の資格ではなく電験3種を取得する必要があります。

電験3種を取得する理由その4:上司に評価されたいから

上司に評価されたいという目的をかなえるためにも電験3種は必要です。

なぜなら、合格率が10%を切るような資格は、一筋縄では取れない資格ということは、職場の上司は当然理解しているからです。

もちろん、このブログを見ていただいている方ならお分かりの通り、毎年科目合格率は20%近くはあるので、正しく努力すれば取得することは難しくありません。

ただ、電気関係の職場であれば電験3種を取る難しさというのは、いやというほど理解されていますし、仮に電験3種を知らないという上司であっても、合格率10%を切る資格を取得できたということを知れば、

「長期間にわたって、地道な努力を積み重ね、結果を残せる人間だ」

ということを証明する一つの証になるのですね。

電験3種を取ったことによって、私はより花形の部署に栄転しました。しかし、もしそんな幸運に恵まれなかったとしても、電験3種の価値は上司が一番理解していますので、自分の価値を上げるという意味で、電験3種の取得するということは望ましいといえるのです。

電験3種を取得する理由その5:人間関係のストレスに悩まされたくないから

人間関係に悩まされたくないなら、電験3種を取得するというのは一つの解決策になります。

なぜなら、電気主任技術者は設備の保安監督業務なので、職場を選ぶことで人間付き合いを減らすことができるからです。

今は、人間関係のストレスに揉まれ、自分の神経をすり減らしてでも一生懸命働かなけらばならない。という時代ではありません。

人間関係のストレスから逃げるために、職場を変えるという方法を取ることも今の時代、転職の理由として十分です。

実は電験3種の資格では、転職先の企業によっては、人付き合いをほとんどしなくてよい職場に配属になる。ということは多くあります。

もちろん、すべての職場でコミュニケーションが少ないというわけではなく、多くの職場では今あなたが働いている職場と同様に、コミュニケーションは必要です。

しかし、職場を選ぶことができるのも、国家資格を取得しているという立場だからできる事です。

例えば、私の知り合いのとある電験3種取得者は、設備の保安業務に転職した後、ストレスになる人付き合いが極端に少なくなったと言っていますし、Twitterなどでも同様に、人間関係に悩まされることが減ったという意見は多く聞かれます。

人間関係につかれた。人間関係に悩まされる日々から解放されたいというあなたにとっても、電験3種を取得するということは、大きな意味を持つのです。

まとめ

今、電験3種を取得しなければならない理由として、

  • 長期にわたって子育てが可能なレベルの収入を安定させることができる
  • 人間付き合いから解放されるための転職が可能になる
  • 上司や同僚から評価される、場合によっては給料が上がる

というメリットがあります。やる気が落ちてきたなと思った人やこれから電験3種を取得しようと考えた人は、今から全力で資格を取りに行って、明るい未来を手にしましょう。