こんにちは、電験三種合格者のたまきです。
今回は電験三種の勉強について
「電験三種の勉強をサボっていたわけではないのに不合格になってしまった」
「科目合格はしても、なかなか合格までたどり着かなくて苦しい」
など、不合格を繰り返した人が、なんとか悪い循環から抜け出す方法について、記事を書いていきます。
「電験三種に合格した人がどんな考え方で勉強をしていたのか知りたい」
「不合格を繰り返さないための意識の持ちようについて知りたい」
という人はぜひ読んでください。
また、不合格になってしまった方が、これだけは電験三種合格に必要だという意識チェックシートを作りましたのでチェックしてみてください。
目次
意識が高くないと意味がない
「意識が変われば行動が変わる」という言葉がありますが、そもそも意識から変わらなくてズルズルと時間が過ぎてしまう。というのが、電験三種に合格できない多くの人の特徴です。
今回のチェックリストでは、私が合格した経験とに無関係な項目を多くあげました。
チェックリストの目的は、自分自身のやる気がどれだけ本気のものかを確認するということと、
「自分が合格した年度は少なくともこの項目に書いてあることをすべて意識できており、合格に役立った」
と自信を持って言えるものだけを集めました。
資格勉強に慣れていない人にとっては厳しいことも書いてあるかもしれませんが、電験三種レベルになると、意識を高く持たなければ合格は難しいと考えたほうが良いです。
二度と同じ失敗を繰り返さないための電験三種振り返りチェックシートを公開
自分が合格した年度の行動や思考を振り返ってみて、不合格の繰り返しから脱出して合格するために行ったこと、考えてきたことをチェックリストにまとめました。
チェック項目は、自分が一年間にわたって意識できたと自信を持って言える項目だけを抽出して一覧にしてみました。
自分で作ったリストを作ってみても、不合格を繰り返していたときは、チェックリストに書いている内容は全く意識できていなかったし、行動もできていませんでしたね。
電験三種振り返りチェックシートの中でも特に重要だと思う項目を解説
電験三種振り返りチェックシートについて、自分が合格した年度についてはすべて意識できていたと感じているものですが、中でも特に重要だと思う項目について解説していきます。
電験三種に全力で取り組んだと自信を持って言えるか
この項目は、大事というよりも、電験三種を勉強するにあたって大前提といえます。
全力で勉強に取り組んだとしても不合格になってしまうことがあるのが電験三種の難易度だからです。
自信を持って全力で取り組んだと自分自身で答えられなかった場合、どこかで気を抜いていたり、無意識のうちに手を抜いていた可能性があります。
自分に甘さがある状態だと合格するのは非常に厳しい資格なので、自分で全力で取り組んだと言えるまでは、毎日の勉強を欠かさず行っていく必要があります。
全力で取り組んだとしても、取り組み方によっては不合格になってしまう人もいるほど、合格までのハードルは高いです。
自分の勉強を振り返って、全力で勉強できていたかどうかは確認してください。
通信講座のサポートを100%活用できたか
通信講座は電験三種の数ある勉強法の中でも最も優れていると自信を持って言えます。
ただし、通信講座で一番メリット言えるサポートを使いこなしていないと合格は難しいです。
というのも、サポートを使いこなさずに勉強するということは、ほとんど独学で勉強している状態と大差ないからです。
通信講座を利用して合格していない人というのは受講しただけで満足してしまっている人です。
テキストを数回使っただけで参考書に戻ってみたり、そもそも質問サポートを使ったことがなかったりと、本気で通信講座を使い倒そうという気がない人もいます。
そういう場合だとせっかくの通信講座という道具も宝の持ち腐れとなってしまいます。
電験三種の勉強をしている以上、必ず疑問点は湧いてきます。
質問をしないというのは、完全に勉強が受け身になってしまっているといえます。
この意識では電験三種に合格することは厳しいでしょう。
せっかく通信講座を利用するなら100%サポートを含め使い倒すという意識を持って利用してください。
勉強法の研究ではなく地道に問題演習など合否に直結する勉強ができていたか
これは意外と盲点といいますか、勉強法の研究は意外とやってしまっている人が多い印象です。
なぜかといえば、ゲームやスマホなどに集中することと違って勉強に関連していることなので、勉強をサボっている意識があまりなく、罪悪感も感じにくいからです。
特に勉強に行き詰まりを感じていて、なにか突破口がないかと感じ始めたときに、逃げの姿勢で飛びつくのが勉強法の研究です。
コンビニや書店などで売られている「〇〇するだけ勉強法」「〇〇分勉強法」といった、付け焼き刃的な勉強法を学んでも、身になることはほとんどないというのが残酷な現実です。
結局遠回りのようでいて、わからないところはしっかりと質問する。分かるまで解説を何度も読む、何度も問題演習を行うという王道手法のほうが、裏技的な勉強方法を探すよりよほど点数が伸びるといえます。
今日できる勉強をなにかの理由をつけて後回しにしたことはないか
これも電験三種に合格する上では非常に気をつけなければならないポイントと言えます。
漫画カイジでも大槻班長が言った有名なセリフの一部を引用すると
「『明日から頑張ろう』という発想からは、どんな芽も吹きはしない。明日から頑張るんじゃない。今日、今日だけ頑張るんだ!」
本当に電験三種の世界でもこの通りで、
「今日は残業がたくさんあったから勉強は明日に回そう」
「今日は疲れたから勉強を後回しにして遊ぼう」
こういった考えでいると、間違いなく不合格になります。
というのも、大抵の人間が一日だけサボるというのは難しく、次の日も今日サボったときと全く同じ考え方でサボります。
甘い考え方にあらがって、なんとか今日できる勉強はきょうに終わらせるという意識で勉強しましょう。
正解率、点数などで、自分の勉強を数値化できていたか
電験三種の合格においては、数値化も大事ですね。
自分の成長や目標、行動を数値化するのは絶対にやってほしいことの一つです。
電気工事士レベルであれば、正直過去問をひたすら繰り返すということでも合格は見えてくることもあります。
ただし、電験三種だと、自分がどの程度の正解率でどのくらいのスピードで問題を解けているのか、目で見て分かるようにしなければ、自分の能力を客観的に見れず、合格までの距離を測ることができません。
問題を解くにしても、
「問題を解くまで何分かかっているか、何回正解できたか」
「一ヶ月に立てた目標のうち、何個達成できたか」
「一時間で問題を何問解くことができたか」
など、自分で評価できる数値化をしておくことで、自分がさぼってしまったのか、少しでも前進できているのかがひと目でわかります。
数値化をしないと、なんとなく合格できそうかもという甘い考えで受験してしまって、いざ本番試験で問題を解くと全く手を付けられず不合格という結果になることもありえます。
自分の甘さとは切り離して客観的に数値を見ることで自分の能力を正確に測ることが必要です。
風邪などの体調不良でも、できることを探して勉強できたか
自分が失敗してきたのが、風邪などの体調不良を理由に勉強を休んだことで、勉強の習慣が途切れてしまったことです。
毎日のように2,3時間勉強していると、風邪で全く勉強に手を付けない環境というのは、勉強の習慣が切れてしまうきっかけにもなります。
一度勉強しないという感覚を覚えてしまうと、再び勉強の習慣を身につけるためにとても苦労します。
もちろん自分の体調を見て、治すことが最優先と考えるなら、安静にしていたほうが良いです。
ただ、自分の行動を振り返ると、風邪でもベッドに横になりながら公式を覚えていたり、
寝ながら音読で電験三種の知識を復習していたりと、何かしら最低限できることを探して勉強していたので、
やはり体調が悪くても自分ができる最低限のことは全力で行うということは必要だと感じています。
ただ、あくまでも自分の体調と相談した上で勉強するかどうかは自己判断してください。
問題の解答を丸暗記ではなく、なぜそうなるかまで説明できる理解度まで達していたか
説明できるまでに理解していることは重要です。
電験三種では、電気工事士の試験と違い全く同じ問題が出ないので、解いたことがない問題が出たとしても自分で答えを導き出せる応用力が必要です。
説明できる理解度まで達していないとはどういう状態かというと、
「全く同じ問題、あるいは似たような問題がでたときだけは対応できるが、問題を変えられると全く解けなくなる」
ということです。
知識を自分の頭で吸収して、アプトプットできるようになっていないので、なかなかこの状態で合格するのは難しいでしょう。
たとえ問題や解答について人に聞かれたとしても、人に聞かれて答えられるレベルまで理解度を高めていたかどうかは電験三種に合格する上では必須の条件と言えます。
他の資格に目移りせず、電験3種のみに集中できていたか
資格取得において、電験三種にのみ集中していたかということも振り返ってみてください。
同時に複数の資格を取ることも、要領が良かったり、自分の学習能力を見た上で、まだ他の資格も狙える余裕がありそうだ。と考える人にとっては、複数受験もありかもしれません。
しかし、不合格を繰り返している場合、もっとも重要なのは、今年確実に電験三種に合格すること。
どんなに多くの資格勉強に取り組んでも、目の前の資格一つを確実に合格できなければ、履歴書の資格欄には何も書けません。
まずは目の前の電験三種に合格するという目標に向かって全力で取り組むことが必要です。
あれもこれもと手を出して、最終的にどちらも不合格になってしまうという最悪の結果にならないためにも、
電験三種一点突破の気持ちで勉強できていたかどうかを確認してください。
時間がない理由を考えるより先に、時間を作る努力をしたか
家事や仕事などで、時間がないという人もたくさんいると思います。
その中で時間を作る努力を常にしていたかを自分に問いてください。
なぜなら、時間というのは、学生でもない限り常に無いものなので、自分でなにかの時間を削って勉強時間を作るしかありません。
ときには仕方なく睡眠時間を削らなければならないこともあるでしょう。
もちろん勉強の効率を考えれば、睡眠時間をきっちり取るというのは最低限意識しておいてほしいです。
ですが、一年中理想の形で勉強できるとも限らないですよね。
私も残業が多くなったり、仕事が忙しくなった日は目標達成のために、1,2時間程度睡眠時間を削ったこともあります。
時間がないと考えるよりも、どうやったら時間を確保できるかということを考えてください。
時間は自分で作るものだということを意識しなければ電験三種に合格することは難しいでしょう。
他人が何年で合格したという話に左右されず、自分の目標に向かって淡々と勉強できていたか
電験三種にかぎらず、資格というのは基本的には自分との戦いです。
他人が電験三種に一発合格しようが、何年で取得しようが重要なのは今年あなたが電験三種に合格できるかどうかです。
TwitterなどのSNSでは、優れた結果を出した人が注目される傾向にあるので、簡単に一発合格したように見える人や、複数の難関資格を同時受験して合格した人などたくさんの発信を見ることができます。
ただ、自分より優れた能力を持った人の内容をみて、自分の勉強のモチベーションが下がったり、自己嫌悪になってしまうとよくありません。
必要なのは他人がどんな状況であっても、自分に集中し、淡々と目の前の勉強をこなし、合格に向けて一歩一歩前に進むことです。
少なくとも、勉強を続ける限りは合格へは近づいていっているので、自分には無理だとか、合格できないという考えは一切捨てることをおすすめします。
他人の勉強状況や合格状況に左右されずに淡々と毎日やるべき勉強をコツコツ進められていたかどうかが、あなたが電験三種に合格する上では重要です。
自分の頭の中を常に「電験三種」で満たすこと
電験三種についてどんなときも常に意識し続けることがまずは大事です。
なぜなら、社会人である以上、限りある時間を少しでも電験三種の勉強のために使わなければならないからです。
環境は電験三種の通信講座があれば最良の環境を整えることができるので、あとは本人がどれだけ電験三種にのめり込めるかの問題となります。
そのためにはまず、電気を好きになること、好きにならなくても興味をもつこと。これが大事だと考えています。
- テレビを見たとしても
- トイレに行ったとしても
- 仕事をしていたとしても
どんなときにも「電験三種」を常に意識するということ。
息を吸って吐くように電験三種のことを考え続けることです。
すると、数分の時間でも頭の中で公式を思い出せたり、重要な知識を復習できるようになります。
小さい積み重ねかもしれませんが、一年間意識を高く持っておくと、家で机に座っている時しか電験三種を意識しなかった場合と比べてかなりの差がつくことになるでしょう。
まとめ
不合格を繰り返していた人が、電験三種に合格するためには、
- 何をしていても常に電験三種を意識しておく
- 自分に厳しすぎるくらいに厳しくする
- 目標や勉強量を数値化して、自分の努力が形で見えるようにする
などが重要です。
当たり前のことも多く書きましたが、電験三種に合格するきっかけとなれば幸いです。