こんにちは、たまきです。電験三種に関しては、本当に多くの悩める受験者がいます。
合格率が10%を切る難関資格なため、どうにかして合格を勝ち取りたいと多くの人が感じています。
そこで今回は電験三種の申し込み期間開始の月に当たる5月からの勉強。つまり試験本番から4ヶ月前からの勉強について、考察していきたいと思います
ではいきます。
目次
電験三種を4ヶ月で合格できた人はいる
まず、4ヶ月間という短い期間でも合格できる人はいるということを知っておいてください。
電験三種短期合格者のインタビューの記事でも触れていますが、短期間での合格者は確実にいます。
ただし、短期間で合格できるのは、正しい勉強を試験直前まで全力で取り組んだ人に限ります。
4ヶ月という短期間で合格を叶えるための条件
- 高2クラスの基礎的な数学は分かる
- 通信講座の利用が大前提
- 毎日無駄のない勉強をする
数学については高2レベルの数学をスムーズに解ける実力は必要
または、数学が得意・好きであるという前提が必要です。当サイト推薦の通信講座であれば、高度な数学を使わなくても合格できる実力が身につく内容になっています。
別に微分積分レベルの知識は必要ないのですが、四則演算・三角関数などの基礎的なことが理解できている必要があります。
私の場合は、電気数学の勉強で、一ヶ月ぐらい費やしています。ただ、あと4ヶ月に迫った段階で一ヶ月も数学の勉強をするとなると、4ヶ月で一発合格と考えた場合、残り三ヶ月しか電験三種の勉強ができません。
ですから、4ヶ月は電験三種の4科目(理論、電力、機械、法規)の勉強に当てる必要があります。
4ヶ月という短期間合格を目指すには、過去電験三種の勉強をしていて、電気数学についてはある程度解いた経験があるか、高2レベルの数学について理解している必要があります。
通信講座を利用するしかない
むやみやたらに通信講座をおすすめするのは嫌なのですが、4ヶ月という短期間しか勉強できないとなると、通信講座を使わないというのはありえないレベルです。
電験三種の最も大きな悩みが、範囲が膨大すぎて、勉強が追いつかないという悩みです。
1年程度の時間が取れるのであれば、じっくりと演習問題をこなしていく中で自信をつけていけばいいです。
しかし4ヶ月という短期での合格を目指す場合、ゆっくりと実力をつけていく時間などありません。
短期間で合格したいと考えている場合は、参考書の勉強は論外なのですべきではありません。
最初から合格に必要な範囲のみ勉強するべきです。
短期合格するという大きな目標を達成するとなると、4科目で1000ページを超える参考書を真面目に学習している時間はありません。
5月からの学習だと4ヶ月の時間しか無いため、勉強日数は約120日しか取れません。
テキストが業界最薄の通信講座で学習するという戦略が必要になります。
電験三種に短期間で合格するには薄い内容の勉強はNG
当たり前ですが、ただでさえ短期合格は難しいですから、勉強以外のことに時間を使う暇はありません。
- テキストをぼーっと眺めているだけ
- 講義をダラダラと見ているだけ
- 問題を悩んでいるふりして休む
こういった質の低い勉強は、すぐやめないと合格はできません。
4ヶ月で合格するために必要な生活習慣
短期間で合格するためには、以下のように、合格できる人間の意識に切り変える必要があります。
- 電験三種中心の生活
- 非効率にならないギリギリのラインで睡眠時間を削る
- 自分に徹底的に厳しくする
自分に厳しくなれるか
自分に厳しくできるかどうかが最も重要なポイントになってきます。
当たり前ですが、合格するためには、とにかく勉強をすることです。
とりあえず勉強をこなせば合格できるという甘い資格でもありません。
短期間の場合、勉強量のみで攻めることは難しいですから、通信講座を利用して、効率の良い勉強を繰り返す必要があります。
7月には、後少しで合格ラインを越えられるというレベルまで自分を持っていく必要があります。
ただ、もちろん過去問で合格ラインの60点を超えただけでは合格はできません。本番では実力以上の結果はでないからです。
そのままでは本番では45点、あるいは40点ということもありえます。
身になる勉強をしていれば、10年分でなくとも5年分を完璧にするだけでも合格ラインは余裕で超えるはずです。
睡眠時間も勉強のうちではある
睡眠時間が減ると記憶力が衰えることは証明されています。
我々の記憶能力を充分に引き出すには,最適な睡眠環境で充分な長さをまとまって寝ることが重要です。最適な睡眠時間は・・・個人差はありますが,6時間あるいは7時間半です。
このことから、睡眠時間は7時間程度は取ったほうが理想とは言えます。
ただ、試験日まで残り4ヶ月という期間は理想とは程遠いです。
4時間程度の明らかに少ない睡眠時間では記憶力の低下も免れないです。しかし、時間が限られている以上、多少の睡眠時間の犠牲は仕方ないといえます。
自分の体調と相談して、少しでも勉強時間を確保する覚悟は必要です。
受験までの期間が短いと一科目合格のみを勧める人は多いが…
正直、1科目合格のみでは次の年度に苦しい思いをします。
せめて2科目合格は目指していくべきです。
理論科目のみ、電力科目のみといった学習の仕方だと、たまたまその年が難関だった場合、落ちることになります。例えば7月時点の点数で、現時点で50点台の点数だとすると、伸ばせてあと10、15点といったところでしょう。
そこへ難関な問題の年度が重なると、相当に不合格のリスクは高まります。
理論・機械に関しては計算力もかなり必要ですが、電力・法規という科目は、暗記に頼る問題も相当数でるため、後半で一気に点数が伸びる可能性を秘めています。
7月時点で30点前後というなら相当厳しいかもしれませんが、点数が45点を越えているようであれば、頑張れば2科目合格も決して不可能ではない範囲といえます。
ですから2科目の合格を目指して勉強する。その上で、どうしても無理なら仕方なく1科目合格に切り替えるというのが正しい勉強法です。
よって、残り4ヶ月の時点ではあくまでも一発合格を目指して勉強するべきです。
過去問について身になる勉強をする条件とは?
3つの条件を満たしている必要があります
- 解く時点で回答を覚えていないこと
- 解法を丸暗記していないこと
- 「なぜそうなるか」を解きはじめから答えが出るまで答えられること
この3つの条件が揃わなければ身になる過去問の勉強をしているとはいえません。
私は10年分という膨大な過去問を解いても不合格になりました。
つまり、身になる勉強ができていないと過去問を何度やっても合格できないのです。
例えば文系で3ヶ月ぐらいで過去問もほとんど解かないで合格できたという知恵袋の情報もあります。しかし、その人は数学が得意だということが過去投稿から読み解けます。
背景を知らないで、文系でも楽して合格できる、過去問を適当にやれば合格できると考えてしまう危険があります。
ですから、過去問については最低5年分は3周解いて完璧に仕上げるというのが、まず目標になってくるでしょう。
しかも、単純に3週勉強すれば良いというものではありません。
上記にも書いたとおり、過去問の回答を完璧に記憶するといった「丸暗記勉強」は絶対にやめなければいけません。
なぜその解法を利用するのか、なぜその公式を利用するのか。解答までの流れを理解していないと、過去問で出たことのない問題を解くことはできません。
「なぜそうなるのか?」
という点を徹底的に突きつめた勉強をする必要があります。
7月上旬の時点で過去問の45点を実力で超えられなかった科目については捨てるという判断も必要になってきます。
食事中も当然勉強
試験日まで4ヶ月しかないという状況であれば、当然食事を楽しむ時間なんてありません。
食事中は常に、講義映像を見る。これが大事です。
単純計算で1科目平均300ページ、4科目1200ページの参考書を利用して、以下の条件で勉強をしたとします。
- 5月から勉強を始める
- 8月は過去問の勉強に当てる
- テキストは3周行う
テキスト全てを3周勉強し、最後の一ヶ月を過去問の学習に当てるという前提では、一日あたりページ数をかなり進まねばなりません。
具体的には、平均して一日に8ページ進めるということになります。
8ページと聞くと大したことがないように思えますが、4,5分野の知識を毎日詰め込みながら進める必要があります。
試験日まで時間が少ない中で、机に座っている間だけ勉強をするのは非効率であり、不合格のリスクを上げるだけです。
仕事中は常に知識をアウトプットする
アウトプットと言うと小難しいですが、ようするに思い出す作業のことです。
記憶の定着は忘れる→思い出すという流れを繰り返すことで定着していきます。
仕事中ではまともに勉強できない場合が多いと思います。計算問題などはどうしても問題を解かないと実力がつかないです。
仕事中は頭の中で知識を思い出すなどして、暗記作業は仕事中に完結させてしまいましょう。
- 机とノートがなくてもできる勉強は仕事中にやる
- 机とノートがないと出来ない勉強は自宅でやる
仕事中に勉強することに罪悪感がある人もいると思います。もちろん、脳を働かせる勉強で仕事中に勉強するのはミスのもとですし、非効率です。
ただ、1日のしごとの中では絶対、頭を使わないでもできる雑務が存在します。手しか動かさないような雑務のときにこの暗記作業を行うのです。
- まず目次を思い出す
- 目次の一つについて重要な公式などを思い出す
- 思い出せなくても次の目次に進み、思い出していく
目次はせいぜい20程度しかありませんから、記憶が苦手な人でも比較的思い出しやすいはずです。
これを足がかりにして、各章の公式や重要知識を思い出すようにしてください。
重要なのは、たとえ思い出せなくても気にせず「思い出す作業」を続けるということです。
電験三種以外のことに費やしている時間はない
4ヶ月前だと時間はないということはすでに書きました。
「このくらいの時間勉強すれば合格するんじゃないか?」
という甘えにつながるので、安易に時間で勉強を掲げるのは危険すぎます。
勉強の実力の伸びには個人差があるので、勉強時間では合格・不合格を判断できません。
他のサイトでは良く、○時間勉強すれば合格する!とか書いてますが、これだけ勉強すれば受かりますとか書いて責任取れるんですかね?
私は合格するということは甘いとは思っていません。電験三種まで時間がないのなら、全ての時間を電験三種の勉強に捧げるべきです。
根拠がない数字に頼るのではなく、電験三種というのは人生をかけた勝負ということを認めた上で本気で勉強することのほうが大事です。
参考リンク:【保存版】なぜあなたは電験三種に受からないのか?20の理由と対策を明記してみた
短期合格は厳しい道のりになる
嘘を書くのは嫌なので、はっきり申し上げますが、4ヶ月合格というのは、合格報告はあるにしても、非常に大変です。
7月時点で過去問の平均が45点を超えていないようであれば一発合格は非常に厳しいと言わざるを得ません。それでも、どうしても今年に合格したい人もいるでしょう。
最短合格のための教材を手にすることで、余計なことに惑わされず一直線に勉強を頑張ってください。