e-denの【電験3種合格道場】と SATの【電験3種パーフェクト講座】を徹底比較しました

こんにちは、たまきです。今回はどちらも有名なe-denとSATの講座を比較していきます。

e-denの「電験3種合格道場」とSATの「第三種電気主任技術者パーフェクト講座」には共通点があります。それは、講義DVDにとても力を入れているということ。そして、講義はすべて一人が一貫して解説しているということです。

どちらの通信講座も講義DVDに力を入れていることを売りとしています。
それ以外の点からも考察して、初学者が電験3種に合格するならどちらを選べばよいか、徹底比較しました。

e-denの「合格道場」はコスパが比較的悪い

いわゆるコストパフォーマンスとは「出した費用に対して、どれだけの効果が得られるか」ということです。
合格道場の本講座は電験3種の４科目の範囲を勉強するコースです。この本講座がe-denの合格道場という通信講座の一番の目玉商品となっています。しかし、この講座は初学者が絶対に学んでおくべき電気の基礎の内容を含みません。本番レベルの講義が行われる講座なのです。

一方でSATはパーフェクトの名前から察する通り、これ一つで簡単な基礎から理論が学べる講座。つまりSATはオールインワンの講座となっています。この点について、SATのほうが優れていると言えます。e-denの講座の場合、基礎理論や電気数学などが別講座となってしまい、一つ買えばすべて揃うSATとは対照的です。

昔ながらの板書か、最新技術の講義か

そして次に比較するのは、講義スタイルです。e-denは昔ながらの板書スタイル。黒板にチョークで書き込む学校さながらのやり方です。
一方で、SATはクロマキー合成で講師とテキストが一体となった講義スタイルを採用しています。ここまでコストを掛けて講義しているのは、SATのみです。まあ、コストの話は私達には関係ない話です。それよりも、具体的に分かりやすい講義となっているかが100倍大事です。

そして比べてみると、確かにe-denの講義は義務教育で染み付いた板書スタイルは親しみを感じ、講師の解説もあの不動先生とだけあって非常に分かりやすいです。全体図が分かりやすいように、2つのカメラを使って、全体と講師周辺の映像を分けて撮影しています。

SATの講義はクロマキー合成のため、そもそも一つの画面で講師とテキスト映像が映し出されています。よって、講義をそのまま映した講義映像にありがちな、ピントずれ・カメラの移動の煩わしさが一切ありません。その点において、SATの講義のほうが明らかに分かりやすいと言えます。講義の内容そのものの分かりやすさ自体は、不動弘幸先生も、SATの毛馬内洋典先生も、ともに実績のある講師です。講義を実際に見た感想としても互角。しかし、講義スタイルや内容などを総合的に考えると圧倒的にSATの講義の方が優れています。

テキストのクオリティは勝負にならない

まずは、e-denの「電験3種完全攻略」のテキストについて書きます。市販のテキストなので、内容も分かりやすくまとめられているものの、やはり一般のテキストと同様で全部を解説しきっているテキストになります。これは網羅的（すべての範囲をまんべんなく解説している）という意味では良くないことです。合格に直接関係のない無駄な範囲をなるべく勉強せず、合格に必要なことを学習することが、電験3種では求められます。

一方、SATのテキストはオリジナルテキストなので市販では売られていません。そして、業界唯一のフルカラーテキストです。この時点で勝負にはなりませんが、さらにSATでは最低限の薄さになっており、毎年改定はされますが、総ページ数は450ページ前後。

実はe-denのテキストである「完全攻略」のテキストもだいたい同じくらいで444ページです。ただ、一つ注意が必要なのが、SATは基礎数学も含まれたのページ数に対してe-denのテキストは基礎数学は含まれていないページ数だということ。
つまり実質的な勉強量に関して言えば、圧倒的にSATのテキストがコンパクトで優秀。ただ薄いだけではなく、試験合格に必要な範囲に絞られています。

SATとe-denを比較してみた

結論

記事に取り上げた３つの観点から見ると、e-denは欠点が比較的多いです。比較するとSATが圧倒的に優れているという結果が浮き彫りとなりました。もちろん不動先生の講義も分かりやすいですが、同じくe-denが発売する講座で基礎的な能力を底上げしたあとの講座という位置づけです。一つ買えばすべてが揃うパーフェクト講座があるのですから、そちらを購入することをおすすめします。