電験三種を取得すると言うな

こんにちは、電験三種取得者のたまきです。

今回は電験三種を取得すると宣言することについての是非を考えていきたいと思います。

目標を宣言することは、電験三種を取得する上でモチベーションの維持に役立ちますが、果たして宣言することが本当に良い影響を与えるのか、詳しく見ていきます。

他人より先に取得する必要があるから

頭の良い人に先を越されてしまう可能性があります。自分が評価されるために、電験三種を取得しようと勉強するにもかかわらず、周りに不用意に宣言してしまったために焦りを感じさせてしまう。

「あいつが取得に動くなら俺も勉強しよう」

というふうに、ライバルを動かしてしまう可能性があります。電気保安協会など、企業や団体にとっては当然のように取得者がいる電験三種ですが、一般的な製造業ではまだまだ取得人数が少ない企業も多いです。つまり、あなたが誰よりも先に電験三種を取得することが、会社から高評価を受けるためには非常に大事なのです。

電験を取得する結論

不合格になった場合のリスクが高くなるから

目標はこっそり掲げておく。そして取得してから、上司なり会社に報告する方が良いでしょう。

頭が悪い・要領が悪いといったマイナスイメージを植え付けてしまうことにもなるのです。

例え飲み会の席で何気なく宣言したとしても、上司はしっかりと覚えており、不合格の場合も

「そういえばあいつは電験三種を受けたがどうなったのだろう?」

と、確実に思います。

大きな目標を宣言したのに不合格だと、宣言したのに達成しなかったというマイナスイメージがついてしまいます。

取得目標を口に出さない限り、上司や会社は受験することを知りようがないですから、黙っておくのが吉です。

不合格の評価結論

電験三種の取得を宣言するとどうなる?

取得を宣言するメリット

  • 上司や人からのプレッシャーが刺激になる
  • 一貫性の原則を活用できる
  • 背水の陣で自分を追い詰めることができる

取得を宣言するデメリット

  • 他人に足を引っ張られる可能性がある
  • 宣言したからと言ってやる気が出るとは限らない
  • 万が一不合格になった場合のリスクが高い

電験三種を取得すると周りに言うことで、プレッシャーからやる気を継続できるなどのメリットがあります。

人間には「一貫性の原理」があるので、電験三種を取得すると宣言してしまうこと自体は良いことです。

人は自身の行動、発言、態度、信念などに対して一貫したものとしたいという心理が働く。

ただ、取得を宣言した場合のデメリットも相応に大きく、取得するまでは固く口を閉ざすのが懸命であると考えます。

取得宣言メリット・デメリット

取得を宣言する場合は相手の器をよく考える

まず、基本は他人に電験三種を取得するなどと言わないことが肝心です。一度目標を掲げてしまうと、普段勉強好きでしっかりまじめに電気のことを学習している。そんな印象がある人間ならいいでしょう。しかし、学歴がなかったりだとか勉強が好きでない人が一念発起して、電験三種を取得しようとする場合、周囲からは

「お前なんかに電験なんか取れっこない」
「電験三種はお前のような素人が取れる資格ではない」

上記のように足を引っ張られる可能性が高いです。出る杭は打たれるのが日本社会ですから、良い方向にあなたが行こうとしているのを全力で阻止しようとするでしょう。

頑張ってる人間に素直に応援するような器の大きい人間であれば良いです。

ただ、世の中はできた人間ばかりではなく、足を引っ張ったり、人の不幸が大好きな人間もたくさんいます。

そういった人にマイナスの影響を受ける必要はないというのが私の考えです。

宣言する相手の器の大きさ

電験三種を取得すると自分自身に宣言する

目標を宣言すること自体は、目標達成において、程よいプレッシャーとモチベーションの維持につながるので、効果は高いです。

しかし、周囲に安易に「取得する」と宣言するわけにもいかない。つまり、自分自身あるいは、身内など極めて限られた人間だけに宣言するという方法が最良ではないでしょうか。

自分自身に宣言することは気軽にできます。周囲に宣伝するよりプレッシャーを感じない反面、自分が目標を達成できないという最悪のパターンでも、対処しやすいです。

不合格だった場合は受験したことを言わなければ良いわけですから。

自分自身へ取得宣言

そうはいっても自分に甘い人は周囲へ宣言することも有効

あくまで一般的に宣言するデメリットが上回るのではないか?という話です。

  • 何度も受験しているが合格する気がしない
  • 自分に甘く本気で勉強できない
  • 絶対に合格するという不退転の覚悟で勉強したい

多くの人間に宣言するほどリスクは大きくなりますが、電験三種を本気で取得したいのであれば、デメリットを承知の上で取得宣言を打ち立てるというのも一つの手でしょう。

特に何年も受験したが合格できないという人の場合、自分の精神的な甘さも関係しているので、取得宣言というのは効果を発揮します。

もう後戻りはしないという気持ちで勉強したいなら、電験三種を今年で取得すると宣言してしまうのもありかと思います。

プレッシャーを掛ける取得宣言結論

結論:合格すると宣言しても良いが信頼できる人間の範囲に限ること

「電験三種を取得する」と宣言すること自体は高価の高い手法です。実際、多くの人が電験三種の取得目標を人に宣言することでやる気を出しています。

ただ、やはり足を引っ張った利する人がいたり、不合格だった場合のことを考えると、あくまで自分の味方でいてくれると確信を持てる範囲の人間にだけ宣言することがおすすめです。

自分自身へのみ宣言することでも、一貫性の原則を活用できるので、合格するための思考に切り替わります。自分自身に電験三種の取得目標を宣言して、合格を引き寄せましょう。