こんにちは、電験三種合格者のたまきです。
今回は、電験三種の一日の勉強スケジュールについて
「なかなか自分で勉強時間を管理できない」
「勉強したいけど自分に甘くなってしまう」
「仕事と勉強の切り替えがうまくいかない」
という人に向けて、記事を書いています。
「電験三種の勉強スケジュールはどうすればいいのか知りたい」
「電験三種の不合格を繰り返した人がどうやって勉強スケジュールを立てて合格したか知りたい」
という人は読んでみてください。
ちなみに、今回は一日の勉強スケジュールについての記事なので、一年間を通しての勉強スケジュールを参考にしたい場合については以下の記事を読んでください。
電験三種のスケジュールの注意点・意識する点を抑え効率的に合格する!
目次
私の勉強スケジュール読むにあたっての前提
本題に入る前に、私は基本的に実際にやってきたことを書きます。
「あなたが合格するために、こうしてください」
という記事ではなく、
「私はこうしてきたので、参考にできる部分は取り入れて下さい」
というスタイルで書いています。
ですので、人によっては眉をひそめることも普通に書きます。
「就業モラル的にどうなんだ!」
「食事中に勉強するなんて行儀悪いぞ!」
「勉強効率が悪い!もっとこうやった方が良い!」
といった批判が来るのは承知の上です。
というか、リアルな体験記を書くにあたって、
「勉強と仕事のON・OFFをしっかり分けましょう」
「仕事のときは仕事だけに集中しましょう」
とか間違いのないことだけを書けば気持ちは良いのかもしれませんが、なんの参考にもならないと感じています。
実際、不合格だったときの私がそんな記事を読んだとして、
「いや、そんな理想を叶える時間なんて無いんだよ!!」
で終わってしまうと思います。
ですので、実際にやってきたことを書きますが、あなたがやりたくないと思ったことに関しては、自己責任で取捨選択してください。
平日の勉強スケジュール
まずは平日の勉強スケジュールについて書いていきます。
休日は勉強するのは当たり前なので、意外と合格・不合格を分けるのは平日の時間の過ごし方だと思っています。
起床6時半
これを聞いて、起きるのが遅いと思った方もたくさんいると思います。
電験三種というか、資格勉強界隈では、朝に勉強する人がたくさんいるので、自分も挑戦したことは何回もあります。
「朝5時に起きて、眠気覚ましのコーヒーを入れて、朝から集中して勉強」
といったような理想を叶えるために努力もしました。
ただ、せっかく早起きのために目覚ましをセットしても、
「アラームを消してから次のアラームが鳴るまで5分ずつ合計30分寝てしまう」
ということを繰り返すほど朝が苦手なので、途中から朝の勉強は諦めました。
その代わり夜は多少睡眠時間が削れてもガッツリ勉強しています。
個人的な意見では、一日の総勉強時間が大事で、朝が苦手かどうかは合格に関係ないと思っています。
もちろん朝の勉強は効率が良いことは間違いないので、挑戦すること自体は間違っていないです。
ちなみに有名すぎますが、朝に合格目標を声に出して言うというのは地味に毎日やってました。
また、起きた瞬間に前日に覚えた公式を頭に思い浮かべるという感じで公式の復習もやっていました。毎日の一分を決してムダにしない意識を大事にしていました。
朝食時
食事中は基本的に、テキストを片手に勉強するか、講義映像を見るかのどちらかを徹底していました。
でんけんぱ推薦教材など、優良な通信講座は講義映像が付いているので、手がふさがっている食事中移動中の勉強には最適です。
自分の未来を変えるには、まず自分がやるべき行動にのみ集中することが大事。
自分の未来に直接影響する行動に集中することです。
なんの考えもなく朝のニュースを見たり、スマホのメールチェックをすることは辞めていました。
出社準備
ながら勉強の時間ですね。
- 歯を磨きながら講義映像を見る
- 髪を乾かしながら壁に貼った公式集を見る
- 髭を剃りながら、前日の勉強内容を思い出す
ちなみに私が働いている企業は、私服出社OKですが、
おしゃれに気を使って不合格になるより、一年間ダサいと言われて合格したほうが良いという極端な考えで、
一週間分の服を靴下の色にいたるまで完全に決めてしまって、着回すというおしゃれとしては真逆の方向に行ってました。
とにかく電験三種以外に意識を向けるのは最小限にするということが時間を有効に使うコツです。
会社への移動時間
会社への移動の時間はもちろん勉強です。
たった一日10分程度の時間でも一年間で60時間程度の時間になるので、馬鹿にはできません。
具体的には
- 公式の確認
- 間違えた問題のポイントの再確認
- 苦手分野の暗記
など、手がふさがっていてもできることに注力していました。
仕事中
基本的には仕事のことしか考えません。
ただし、
- 頭を使わない単純作業
- トイレに行くまでの移動時間
- 人を待っている時間
など、頭を動かさなくて良いスキマ時間に、公式の復習などしていました。
とくに暗記項目に関してはわざわざ机に座る必要もなく、思い出す回数が重要なので、時間があれば覚えたことを思い出すということをしていました。
また、ちょっとした空き時間があれば、仕事中であろうとも、平気でミニノート、暗記ブックを取り出して勉強していました。
もちろん仕事においても、やるべきことはこなしているという大前提があっての話です。
昼休憩時
仕事中で最も貴重な自由時間です。
この時間の過ごし方でかなり合格・不合格は分かれると感じています。
実際の過ごし方は、
- 前日欲張って勉強して睡眠時間が削れたときはきっぱり寝る
- 公式の暗記・復習
- 目標を小声で読み上げる
よく言われる有名な話ですが、紙に書いた目標は実現するということを言われていますよね。
今日だけは仕事で頭がいっぱいで電験三種のことを考える余裕がないという日は、
小声で「自分は電験三種に合格する」ということを自己暗示していました。
まあ、実際目標を紙に書いただけで目標達成できるとは思わないので、おまじない程度で考えていました。
帰宅後
玄関のドアを開けてから、勉強机に座るまで、
- テレビをつける
- ソファーに座る
- 少し休んでから勉強
という考えは一切なしです。帰宅即勉強。
私の勉強するスタイルに共通する話ですが、
「自分に甘くなる性格を受け入れた上で、とにかく自分に甘えさせないよう徹底する」
という行動を取っています。
スイッチを切り替えて、勉強できる人は羨ましいですが、
私の場合、なかなか自分に甘い性格です。「ちょっとだけ休憩」の甘えで、1時間くらい休憩しちゃうっていうのはザラにあったんです。
なので帰宅直後は自分に一番厳しくしていました。
食事
食事中は基本的には朝と同じで、講義映像をひたすら視聴します。
勉強しはじめの頃は理解できていないので、わざわざ視聴時間を取っていましたが、ある程度講義を見たあとは、
ひたすら問題演習で実力を伸ばしていくので、講義映像を見ている時間帯は、
- 通勤中
- 食事中
- モチベーションがどうしても無いとき
の3つに限られます。
また、ちなみに食事をするにあたって、食材を選んだり、スーパーに移動する時間がもったいないと感じて、現在も使っているのが、ヨシケイに代表される宅配サービスです。
【前日注文OK】簡単・便利!冷凍宅配弁当の夕食.net(ヨシケイ)
食材宅配サービスは、星の数ほどありますが、ヨシケイの弁当宅配なら、調理不要かつ、単純に安かったので、ヨシケイを選んでいます。
また、単純に自分が大きな不満もなく現在まで利用している点もあり、一番オススメですね。
資格勉強をするため、ということで利用し始めましたが、残業が長くなったり、自炊するのも面倒になったときなどに、良く食べています。
帰宅後の勉強
特に計算問題、苦手科目を中心に解いていました。
帰宅したあとが一番集中できる時間帯なので、自分がやりたくないことを先にしています。
特に眠い目をこすりながらの計算問題は疲れて効率も悪いので、帰宅直後の目がさえている時間帯に全部やってしまいました。
得意分野はほっておいても自分から勉強するので、機械科目や理論の電子回路分野は帰宅後の時間帯でやっていましたね。
休憩については、時間帯で決めていません。
疲れてきた不定期で休む。疲れを感じないときは、二時間だろうがぶっ通しで勉強する。というスタイルで学習していました。
勉強オタクの人からすると非常に効率が悪いやり方なんですが、こうでもしないと自分に甘い人間が勉強に向かうことはできませんでした。
深夜1:00~就寝
寝る前の直前は記憶に良いので、
主に、公式の暗記や再確認、電気設備技術基準などの暗記をしていました。
計算はいつでもできますが、脳のことを考えると、効率よく覚えるということを考えながら勉強していきました。
また、深夜1:00~としたのは、勉強内容について納得いかなかった場合、自分で勉強時間を延長していたからです。
特に残業が多かった日などは、普通に6時間寝ていたら、一時間しか勉強できないということはよくあったので。
「今日は残業が3時間以上で勉強するのは難しいな、明日に勉強しよう」
という考え方をしていると、合格することなんてできないということは頭に叩き込んでください。
「残業時間が多くても、せめて最低限このくらいは勉強してから寝よう」
という考え方をしたほうが合格に近くなると感じています。
休日の勉強スケジュール
時間管理の方法について
休日の勉強スケジュールは、平日と違って、誰に邪魔されることもないので、スケジュールはシンプルです。
ポモドーロ・テクニックを使って、
- 25分間勉強を続けて
- 5分休憩を取る
- これをとりあえず4回続ける
- 体力・精神力の限界が来るまでひたすら繰り返す
という単純なスケジュールです。
食事中、トイレの時間などを有効活用するのは平日と全く一緒です。
もちろん他にも有意義な時間術はあるのですが、効率化にこだわりすぎると、不合格を繰り返した経験上、
「ただの知識豊富な勉強法オタクになる」
ということが分かっていました。基本は通信講座のテキストを活用しながらこの程度のざっくりとしたスケジュールで勉強していました。
意外と講義映像は休日はあまり使っていません。
というのも、講義映像は食事中でも見られるので、わざわざ両手が自由に使えるときに見なくても良いと考えました。
手を動かせる日は暗記や講義映像を見るよりも、計算問題をひたすらやったほうが良いですね。
ただ、最初の三ヶ月くらいは、休日であっても講義映像を見る時間を作って視聴していました。
勉強場所について
勉強場所は自宅です。
カフェで勉強、図書館で勉強。個人的には意識高いし素晴らしいとは思います。
が、自宅から5分以内にカフェや図書館があるという恵まれた環境にない限り、やはり移動時間は無駄にできないという結論を出していました。
図書館に出かけるために着る服を考える、勉強道具を揃えるといった数分の時間がムダと考えていました。
具体的な勉強時間について
電験三種界隈では、かなり厳密に管理している人もいるようですが、私はかなりざっくりとしたスケジュール感で、
- 脳が疲れていない午前中はひたすら計算問題
- 疲れてきたら、科目を交代してやり過ごす
- 寝る前の1時間は暗記に向いているので条文の暗記
というような感じで、あとは、
- どの科目の問題を何問解く
- 公式が曖昧な科目は今日何個覚える
- 過去問は何年分解く
といった最低限の数値目標だけ決めて、あとはひたすら勉強するという感じでした。
休日は特に何時間までとは決めておらず、精神の限界まで勉強しています。
こういう書き方をすると身もふたもないですが、休日の勉強時間はかなりブレブレでした。
だいたい、一日7時間から10時間の間を行き来しています。
計算問題を大量に解いた日というのは、一日10時間というのはかなりきついし、ぶっちゃけどんなテクニックを使っても、集中力も途切れます。
時間が足りない中で、解いたことのない問題を解き切るという能力が要求されるので、ダラダラと勉強したところで合格力は身につきません。
「片手スマホに10時間勉強した」
ということをやっても全く意味がないです。
「勉強時間は少なくなっても良いので、最大限集中できる時間だけ勉強する」
ということを意識していました。
とはいえ、自分の中で「どんなに忙しくても、やる気がなくても最低限7時間以上は勉強する」というルールは決めていました。
どのくらい徹底したかというと、
風邪で寝込もうが、身内の葬式や結婚式にテキストを持ち込んででも目標は達成するという鬼のメンタルでやってました。
そもそも1000時間勉強を投下するだけで合格できるのであれば、一年目は最低限そのくらいは勉強していますし、通信講座をやる必要もないということになってしまいます。
実際は、勉強量だけでは合格することはできないです。
電験三種クラスになると、勉強時間を増やすのは当然として
「時間の使い方」
を厳しく管理しないと合格は難しいと考えてください。
休憩時間について
休憩時間に関しては、ひたすらポモドーロ・テクニックで管理していたので、特別なことはやっていないです。
勉強本で書かれているような、
「休憩することも大切」ということは全く意識しなかったですね。
それでうまく回る方は書籍でよく書かれているように、眠くなったら決めた時間だけ寝るとか、意識的に自分の好きなことをやる時間を作るとかやっていけば良いと思います。
ただ、自分の場合、甘い性格なのでちょっと油断しただけで中途半端な勉強で一日が終わるということはよくありました。
なので、不合格を繰り返したあとは反省して、徹底的に自分を追い込むようになりました。
特に自分が苦手だったのが、昼食後から午後3時までの時間帯。
ちょっとだけ好きな漫画を読むかと思って、気づいたら午後4時ということはざらにありました。
午前中は脳がスッキリしていて勉強しやすいし、夕方以降は一日が終わる危機感から勉強ができる。
昼から夕方までは、いい感じに眠いし、一日がまだ終わらないような気がして、自分に甘くなりやすいということに気づきました。
その反省から、休憩時間について、特に昼食後は勉強にすぐ突入できるように、食事スペースに勉強道具をおいておくということを徹底しました。
自分に休むという選択肢を与えないということですね。
以上を意識するようになってから、休憩時間は結構管理することができたと思っています。
勉強スケジュールに関する補足
いろんなブログや自分の経験を見て思ったのは、勉強の効率化については、合格した人は間違いなく考えており、なんの考えもなく勉強量だけ増やして合格した人はほとんどいないです。
「電験三種クラスになってくると熱意だけで乗り切るのはかなり厳しい」
というのが真実です。
不合格を繰り返していたときは、とにかく馬鹿みたいに時間を費やして勉強するのが正義と思っていましたが、電験三種に取り組み始めて初めて、
「何時に勉強するのはどんな内容がよい」
「寝る前に勉強するのはこれが良い」
と、勉強する時間帯と内容について真剣に考えました。
このように、
「勉強する科目や内容について、時間帯を使い分けて効率化する」
ということは、合格した人は結構共通してやっていることなので自分の中でも大事なことだと感じています。
まとめ
電験三種の一日のスケジュールとしては、
- スキマ時間を徹底的に活用する
- 自分にとにかく厳しくする
- 仕事中や移動中にできることを考え続ける
などが大事と考えています。
以上のことを意識し、スケジュールを立てて勉強していきましょう。