電験三種のスケジュール

こんにちは、電験三種合格者のたまきです。

今回は、電験三種を勉強する上でとても重要な、合格するためのスケジュールの立て方について、記事を書いていきます。

電験三種の試験日

例年8月下旬から9月上旬に行われている第三種電気主任技術者試験ですが、2022年より試験制度に重要な変更がある可能性が高くなりました。
情報元は、経済産業省のホームページに記載されている、資料にあります。

電気主任技術者試験の科目別合格制度の有効期間は3年としたまま、受験機会を
年1回から年2回(上期・下期の半年毎)に増やしてはどうか。これにより、3年間のうちに、初回受験が初年度の上期の場合には計6回、下期の場
合には計5回の受験機会を得ることができ、長期的な資格者の確保に繋がる。

今回の資料の概要を簡単に説明すると

  • 電気主任技術者の需要に対して、人材が全然足りていない
  • 試験回数を増やす・CBT方式(コンピュータを使った試験方式)を採用して受験しやすくする
  • 技術者の人材確保に必要な対策を進めていく

という内容になります。

あくまでも電気技術者試験センターの正式発表ではなく、経済産業省として、これからは年2回の試験方式で進めていくということです。

2022年以降の電験三種の試験のスケジュール管理

これまでの試験はあくまでも年一回、一発勝負の試験でした。
電験三種は難関かつ年一回という長期計画が前提でした。よって、勉強開始時期が遅いと試験受験が次年度になってしまう可能性がありました。

今後は年2回受験できるということになれば、電気主任技術者を目指す者にとっては朗報といえます。

メリットとして、

  • 電気主任技術者の資格を得るチャンスが単純に増える
  • 試験回数が増えると、落ちたときの精神的ダメージが少ない
  • 無理やり短期合格を目指して無理をする受験者は少なくなる

ただし、もちろん良いことだけではないでしょう。

デメリットとして考えられるのは、

  • 試験日が近づくことへのプレッシャーが悪い意味でなくなる
  • 試験に不合格になってしまうことへの慣れ
  • 次の試験への先延ばし感覚ができてしまう

以上のことが考えられます。

有資格者の確保などは行政のやることなので、受験予定者に関わることだけ取り上げてみました。
試験回数が増える見込みである以上、今までのように一発勝負という危機感が薄れてしまうと考えられます。

自分で自分を律するスケジュール管理が2022年度以降の試験では重要になってくるということです。

電験三種のスケジュールの正解について

2022年以降に年2回の試験日ができたとしても、合格者たまきとしての考え方は変わりません。

それは、「スケジュールを守り勉強をすすめるが、月単位・一週間単位で計画を立て、厳密にスケジュールを立てすぎない」です。

具体的には

  • 最初は勉強期間から逆算して、月ごとの勉強目標を決めていく
  • その上で、1週間単位の勉強目標を立てる

というような感じで、学生時代のように一時間ごとの勉強予定を立てないほうが経験上うまくいくと感じています。
その根拠について次の項目で話していきます。

電験三種に合格するためのスケジュールの立て方

まず、社会人の場合、予想外のイベントが多すぎます。

スケジュールの立て方は千差万別です。ただし、社会人の場合、予定が崩れるのが前提としたスケジュールの組み方が良いでしょう。

毎日が決まったスケジュールで動く学生と違って、社会人は不確定要素が多すぎるのです。

また、問題数やテキストのページ数で割り振っていくという目標の立て方もあります。

しかし、電験三種の場合は、計算が多く必要なことから、テキストの進み具合での計画を毎日細かく決めてしまうと、予定通りに行かないことが多くなっていきます。

あくまでも、毎日の計画は崩れても良いように、一週間単位の目標を守るようにして、勉強を進めていきます。

ざっくりとした計画を立てることをおすすめします。

電験三種のスケジュールを立てる上で意識すべき3つのポイント

電験三種のスケジュール意識すべきポイント

電験三種は比較的難易度が高く、計算力も必要な試験なことで、スケジュールを立てる上でも注意すべき点がいくつかあります。
3つの注意ポイントを以下に書いていきます。

数学力を鍛える期間を設定する

今の自分がどのくらいの数学力であるかを考える必要があります。

  • 高校卒業レベルの数学力はあるのか
  • 中学レベルからやり直す必要があるのか
  • 数学に苦手意識があるのか無いのか

ということは、電験三種が数学力も問われる試験である以上ついてまわる問題です。
数学力に不安がある場合は、数学力を引き上げるために、電気数学(電気回路を計算するための数学)を勉強する期間も多めに設定する必要があります。

自身の性格

スケジュールを立てるにあたっては、自分の性格も関わってきます。

細かい正確なのに大雑把なスケジュールを立ててもストレスが溜まるでしょうし、大雑把な性格なのに、細かい計画を立てても、計画倒れでのモチベーション低下につながります。

自分はどのくらい細かいスケジュールなら守れるのか、学生時代にはどのようなスケジュールで勉強したかなどを参考にスケジュールを立てていきます。

普段の仕事

日勤の企業で、予定が崩れにくいのか、三交代や出張が頻繁にあるなど、予定が崩れやすい企業で働いているのかでも予定の立て方は異なってきます。

電験三種に合格したいなら、計算問題を解く必要があります。ある程度まとまった勉強時間を確保する必要があるので、24時間のうちどの時間帯に勉強するのが最も効率的なのかを考える必要があります。

電験三種、勉強開始時期別のスケジュール例

電験三種は2022年度から上半期・下半期の年2回方式になる可能性が高いです。

しかし、電験三種の難易度を下げることを考えていないということは経済産業省の資料に書かれている通りです。

合格者を増やしても質の低い電気主任技術者ばかり増えるのは
本末転倒。

電験三種が難関資格であり続ける以上、長期の試験計画を立てる必要があります。

また、以下の勉強例は、あくまでたまきならこうするというスケジュール例です。

通信講座の受験のプロに相談したり、自分の性格や実力を考えた上で慎重にスケジュールを組んでください。

一年間計画の場合

電験三種が電気の知識だけではなく、数学の知識も必要なことを考えると、一年計画での勉強が確実と言えます。

一年を通して勉強をする場合のスケジュール例は以下のとおりです。

<試験勉強開始から三ヶ月間>とにかく数学力を底上げ

数学だけに三ヶ月を費やすのは、時間のかけ過ぎだと思う人もいるかもしれません。

しかし、電験三種は計算力・数学力が必要な試験である以上、基礎となる電気数学を使いこなせるようになる必要があります。

電気数学の理解が中途半端だと、基礎となるテキストを勉強する際に、数学のテキストと往復して復習する作業が発生してしまいます。

そこで、三ヶ月以降はなるべく数学の知識は常識化して、電験三種の各科目の勉強に集中できるように徹底的に数学の問題を解いていきます。

<3ヶ月目から6ヶ月目>基礎テキスト・動画講義などを利用し、計算力の向上を目指す

時間があることが一年計画のメリットなので、勉強法をいろいろ変えることができることができます。
ある日は、動画講義を視聴することを優先したり、計算力に不安があれば問題演習に時間を割くスケジュールにしたりと調整できます。

<6ヶ月目以降>基礎問題を解いて基礎力を上げつつ、一ヶ月に一回以上は過去問を解くことで、本番試験での実力の差を測る

一年計画の場合は、基礎テキストも何度も繰り返して演習できるメリットがあります。

その上で一ヶ月に一回以上、各科目の過去問を解いてみる必要があります。

それは、基礎テキストは完璧なつもりだけど、いざ過去問になったら全く解けないということが起こり得るからです。

基礎テキストと過去問では難易度の違いがありますので、一週間に一度以上各科目の過去問題を解いてみて、本番試験との実力の差を測ることが目的です。

<試験日の2ヶ月前から本番当日まで>過去問の演習をひたすら行う

試験2ヶ月前になると、過去問に完全に移行した勉強をすることをおすすめします。

あくまでも過去問がメインで、基礎となるテキストは分からなかったときに利用するという感じです。

基礎テキストをひたすら勉強したい気持ちになるかもしれませんが、本番試験に一番近いのが過去問です。

よって、過去問を解く時間・期間を削らないということが大事です。

新年からの勉強の場合

一年だとどうしても長期戦でダレてしまう、新しい年度になってから勉強するほうが良いという人もいるでしょう。

上半期と下半期で試験が年2回になった場合でも、まずは上半期の試験に合格する前提で勉強して、あくまで下半期は保険として考えておくほうが良いでしょう。

たまきのおすすめは一年計画ではありますが、どうしても新年度から始めたい。半年でなんとか合格したいという場合の勉強スケジュールは以下のとおりです。

なお、新年から学習するスケジュールの場合は、参考書を使った広範囲の学習はおすすめできませんので、当ブログで推奨している講座を利用してのスケジュールになります。

詳しく知りたい方は、通信講座の選び方について記載した以下の記事をご覧ください。

これで解決。電験3種の通信講座の選び方

<試験勉強開始から1ヶ月間>数学の能力を向上させる

一年計画と違って、上半期の試験に合格するスケジュールを組む場合は、1ヶ月を目標として数学力を、電験三種で必要なレベルまで引き上げることを目標にします。

その場合休日は一年計画よりも勉強時間を確保する必要が出てきます。

<2ヶ月目から4ヶ月目>基礎テキスト・動画講義などを利用し、計算力の向上を目指す

新年からスタートだと短期間での合格スケジュールになってしまいます。

よって、動画講義は、手を動かせない食事中や通勤中に見ることに専念して、机に座れる時間は徹底的に計算問題に時間を割きます。

公式の暗記は、通勤中や、移動中、休憩中など机に座って学習ができない時間に集中的に行うようにします。

<試験日の2ヶ月前から本番当日まで>過去問の演習をひたすら行う

短期スケジュールであっても、過去問を演習する期間は減らしてはいけないというのが私の過去の教訓としてあります。

過去問を演習する期間をしっかり確保しないと、本番試験に一番近い難易度の問題を知識として定着できないからです。

ですので短期決戦の合格スケジュールであっても、過去問演習期間は長めにとっています。

電験三種における短期スケジュールと長所スケジュールについて

電験三種の場合、勉強期間が長期に渡るので、一年計画を考える人が多いと思います。
しかし、短期で合格したいという人もいると思うので、それぞれのメリットとデメリットを洗い出してみました。

長期スケジュールのデメリット

  • スケジュールを守る自制心がないとダレてしまう
  • 時間に余裕がある分、勉強予定を次の日にずらしてしまう
  • モチベーションが下がりがちになる

長期スケジュールのメリット

  • 予定が崩れた場合でも休日を使った勉強で調整できる
  • 数学力など電験三種で必須の能力を底上げする期間を多く取れる
  • 忘却→思い出すの過程を多く繰り返せるので記憶が強固になる

短期スケジュールのデメリット

  • 予定が崩れることに対して余裕がない
  • 試験日が近づいてくることへのプレッシャーが大きい
  • 気持ちに余裕が持てない

短期スケジュールのメリット

  • 勉強の中だるみが起こりにくい
  • 勉強期間が短くて済む
  • モチベーションの維持が比較的容易

このように長期・短期スケジュールでメリット・デメリットはありますが、難易度の高い資格なので基本は長期スケジュールを立てて勉強することをおすすめします。

電験三種のスケジュールで注意すべき3つの点

電験三種のスケジュールの注意点

たまきも電験三種の合格を目指していたときは、スケジュールを組むことに対して悩んでいました。

そこで、合格者であるたまきがスケジュールを組む上で注意すべきだと経験上感じたことを書いていきます。

たとえ予定が崩れても慌てない

大事なので何度も言いますが、多くの人が勘違いしているのは、勉強が予定通りに進むことが前提となっていることです。

社会人にもなると、予定通りには行かないことがほとんどです。

  • 上司からの呼び出し
  • 予定にない急な残業
  • 休日出勤

などなど、予定にないことが急に決まったりします。

予定にない用事が入ることで、勉強時間が削られてしまうということは当然あります。

そこで、社会人の方は、まず、細かい予定は崩れるものだということを前提に、余裕を持ったスケジュールを立ててください。

その上で勉強は休日等を使って調整し、一週間単位の予定(勉強の進み具合)は守るようにしてください。

過去問を演習する期間は削らない

逆に過去問を大事にしすぎて、基礎をおろそかにしてしまう人もいると思いますが、
私の場合は、基礎を大事にしすぎて過去問に移ることができないということを経験しました。

数年におよぶ受験の結果、最低でも二ヶ月は過去問に当てるべきという結論を持っています。

つまり、どんなに中途半端だと感じていたとしても、試験日までの2ヶ月前にあたる7月には、基礎テキストから過去問演習に移るべきだと考えています。

過去問演習が重要であることは過去の記事でも何度か伝えていますが、本当に過去問は大切なので、

「基礎演習が足りていないんじゃないか?」

「まだ過去問を理解するには早いんじゃないか?」

という考えがよぎったとしても7月には強制的に過去問の演習を始めるべきです。

一日一時間以上の勉強時間は死守

勉強の継続について、

電験3種に受からない理由と対策

上記の記事の2項目にも書きましたが、勉強をしない日は極力作らない方が良いです。

スケジュールを立てて実行する上で、まず勉強の継続というのは電験3種の合格において勉強の継続は大前提です。

そのためには、一度休養日を作ると、ずるずる楽な方に流れてしまうのが人間ですので、勉強しない日を作らないことが一番の近道だと思います。

どうしても、一時間の勉強をする気力が沸かないといういう方は5分だけでいいから勉強してみましょう。

私もそうですが、5分だけ勉強しようとテキストを開くと、不安なところが次々と出てきて、自動的に勉強を始めます。

  • 風邪で辛いならベッドに横になりながら公式を覚える
  • 予想外の長時間残業になっても帰宅途中に公式や重要知識を思い出してみる
  • 家事が忙しい日はテレビを見るのを諦めて映像講義を視聴する

以上は合格者たまきが実際に遭遇した予定外のイベントに対する対処ですが、このように、毎日勉強を死守することです。

電験三種のスケジュールまとめ

電験三種のスケジュールについてのまとめは以下のとおりです。

  • 年2回の試験になる可能性が高い
  • スケジュールを立てるために必要なポイントを抑える
  • 数学・過去問題を解くために必要な時間を確保する

以上がこの記事のまとめになります。

電験三種は長期の勉強になるので、スケジュール管理を徹底して合格を目指していきましょう。