電験三種の偏差値について

こんにちは、電験三種合格者のたまきです。

今回は電験三種の偏差値について、合格者の立場として色んな角度から分析していきます。

電験三種の偏差値について

結論から書いてしまうと、電験三種(第三種電気主任技術者)の偏差値は「58」です。

難易度分類でいえば、「平均より少し難しい」です。

ただ、実際に受験した人からは、体感として、難易度は高めに感じますし、簡単に合格できる資格ではないという認識を持っている人が多いです。

電験三種の合格者のたまきも、合格するまでに勉強した時間や、努力を考えると、どう考えても「普通より難しい」という難易度ではないと感じました。

電験三種に合格したたまきが考えるこの偏差値の妥当性

合格した感想から言うと、偏差値58という数字は的を得ていると思います。

この数値を見て、とても難しい資格かと思う人もいると思います。

偏差値58は全体の上位21.1%です。

といと、結構難しい資格だなという感じで思ってしまう人もいるかも知れません。

ただ、偏差値が高いことに怖がらずに、やるべきことを毎日こつこつと勉強した場合、決して合格が不可能な資格ではないです。

電験三種の科目別難易度と偏差値について

次は、科目別合格率と難易度の関係から、科目別の偏差値について考察していきます。

電験三種における過去十年の難易度と偏差値は以下のとおりです。
またデータは2011年から2020年を平均して合格率を計算しています。

科目過去10年の平均合格率難易度について
理論15%比較的難しい
電力14%比較的やさしい
機械13%比較的難しい
法規11%比較的やさしい

※難易度については、計算が得意か、知識の暗記が得意かによって個人差があります

受験者の感想としては、機械科目が一番難しいと感じる人が多いのですが、数字で比較すると、法規が一番合格率が低いという意外な結果になりました。

ただ、科目別の平均合格率を見ても、ある科目の偏差値が極端に高いということはなく、やはり各科目の偏差値は58前後という範囲に落ち着くようです。

電験三種の偏差値58と同じの難易度の資格一覧

次は電験三種の偏差値58と同じ偏差値の有名資格に絞った一覧を作成してみました。

資格名分野受験資格
第3種電気主任技術者電気受験資格ナシ
FP技能士1級金融受験資格アリ
建築設備士建築受験資格アリ
保育士教育受験資格アリ
日商簿記検定試験 2級事務受験資格ナシ
ガス主任技術者 甲種工業受験資格ナシ

この難易度・偏差値の資格になってくると、そもそも受験に条件がある場合も多いです。

電験三種は受験資格がないので、努力次第で誰でも資格を取得できるチャンスがあります。

電気系資格に絞った偏差値一覧

また、電気系に絞って受験を考えている方のために、電気系に絞った偏差値一覧を作成してみました。

資格名偏差値受験資格
電気工事士 第2種44受験資格ナシ
電気工事施工管理技士 2級46 受験資格アリ
電気工事士 第1種52 受験資格ナシ
電気工事施工管理技士 1級54受験資格アリ
第3種電気主任技術者58受験資格ナシ
第2種電気主任技術者64受験資格ナシ
第1種電気主任技術者67受験資格ナシ

よく言われるのが、電気工事士と電験三種には大きな壁があると言われます。

表にして数字を比較してみても、例えば、第二種電気工事士と電験三種との間では偏差値が44と58と結構離れており、難易度にかなりの差があるということが改めて言えますね。

電験三種を偏差値・勉強時間・受験資格から比較

電験三種を偏差値・勉強時間・受験資格の3つの視点から比較した表が以下の通りとなります。

資格名勉強時間目安
偏差値受験資格
エネルギー管理士(熱分野)
800時間
56
受験資格ナシ
エネルギー管理士(電気分野)
800時間
57
受験資格ナシ
宅地建物取引主任者
400時間
57
受験資格ナシ
第3種電気主任技術者
800時間
58
受験資格ナシ
マンション管理士
500時間
62
受験資格ナシ
行政書士
600時間
62
受験資格ナシ
気象予報士1000時間64受験資格ナシ
第2種電気主任技術者
1000時間64受験資格ナシ
一級建築士1000時間66受験資格アリ
日商簿記1級
1000時間67
受験資格ナシ
第1種電気主任技術者
1500時間67
受験資格ナシ

あくまでも目安は目安です。
電験三種の勉強時間に関しても、目安という考え方はあまり意味のないことは以下の記事でも書いています。

1000時間という基準は無意味だ。電験3種に勉強時間予測など必要ない。

資格取得の際の勉強時間というのは、一人ひとりの基礎学力によってもかなり違いますので、偏差値と同様に絶対視しないようにしてください。

電験三種(第三種電気き主任技術者)の偏差値が高くなっている理由

電験三種の偏差値についての疑問

電験三種の偏差値・難易度が高くなっている原因としては、以下のような理由があります。

覚えるだけでは太刀打ちできないから

「電験三種 偏差値」といって、検索する人は、自分に合格できそうなのかな?と照らし合わせるためにやると思います。

「偏差値は普通より少しだけ高いレベルなのに実際は想像以上に難しく感じる」

「電験三種が偏差値58というのは低い。絶対60超えてると思っていた」

「電験三種は勉強を始めたばかりだと、何を聞かれているかすら分からない」

こういった意見もでるくらい、電験三種は偏差値以上の難しさを感じさせます。

その理由は、数学力が必要とされる資格なので、知識を覚えるだけでは合格できないからです。

勉強が十分でない段階では、全く解くことができません。

少し理解している程度では、過去問どころか、基礎的な問題ですら全く手が出ず、中途半端な理解では問題を演習することができないからです。

受験資格がないので合格する気がない人も気軽に受験してしまう

電験三種には受験資格も年齢制限もありませんから、気軽に受験できます。

反面、合格する気がなくても気軽に受験する人が沢山いるので、合格率が低くなり、偏差値も高くなってしまっているということがあります。

企業では昇進のための条件として電験三種の取得を求められることも多いです。

そのため、上司から言われて仕方なく受験する。という状況が発生しやすい資格でもあります。

やらされ勉強で合格できるほど甘い資格ではないため、合格する人もそれだけ少なくなり、偏差値も上がってしまうという現象が起きています。

記念受験が他の資格より起こりやすい

例えば、電気系の学科を卒業した学生などは記念に受験するということが起こり得るのが電験三種です。

「工業高校の電気系学科卒業程度」という知識が要求されます。

例えば、工業高校の電気系学科では、卒業年度に電験三種の知識を一通り学習するので、電気系学科卒業の総まとめとして記念受験するということが結構あります。

よって、合格できそうかとか、難易度が自分に見合っているかとは関係なく、とりあえずの記念受験が他の資格より起こりやすいのです。

記念受験の人の多くは、本気で勉強しているわけではないので、合格する人が少ないです。それに引きずられて合格率が下がり、資格の偏差値も高くなっていく傾向にあります。

電験三種の偏差値に怯える必要がない理由

電験三種の偏差値に怯えない
電験三種の取得を目指している人の中には、資格の偏差値ランキングを見ては、こんな資格受かりっこないと思う人もいると思います。

ただ、電験三種が必要だと感じている以上は、立ち向かわなければ未来は何も変わりません。

電験三種の偏差値に怯えないで済む方法を書いていきます。

電験三種の勉強をしっかりと行った場合の合格率は決して低くない

工業高校生の記念受験や、上司から言われて仕方なく形だけ受験した場合など、
最初から合格する気のない人が合格率を下げている可能性が高いです。

逆に言えば、無勉強の人たちが、合格率を下げているので、
しっかりと勉強している人の合格率は決して低くないのです。

あなた以外の誰がどのくらい合格しているかよりも、あなたが今合格する実力があるかどうかのほうが大事です。
電験三種の偏差値を気にしすぎることなく、とにかく今できる全力で勉強してください。

電験三種は努力次第で学歴に関係なく合格できる資格である

私の出身校は県内でも下から数えたほうが早いような工業高校出身です。

中には、

「工業高校で電気を学んできたから合格できたのでは?」

という人もいますが、正直工業高校で電験三種の範囲を勉強すると言っても、実質身についている知識で言えば、トップレベルを除いては、電気工事士レベルなのです。

実は、普通科などの進学校出身の方が基礎学力がしっかりしている分、一度学び始めると、関連する知識を結びつける得点を伸ばしやすいと言えます。

意外と普通科でしっかりと数学を勉強してきた人のほうが、数学力を必要とする電験三種では点数を伸ばしやすい。

ということも言えます。

出身校の偏差値や学力よりも、本人の努力次第で合否が決まる資格であると言えます。

基礎をしっかり固めれば合格できる資格である

電験三種は難しい資格ではありますが、しっかりと基礎を固めれば合格できる資格です。

難易度の低い資格だと、過去問を解いただけだったり、過去問を少し解いて、わからないところだけテキストを参照するという方法でも合格できたりします。

しかし、電験三種は過去問を適当にやっただけでは合格できない資格です。

しかし、基礎を固めた上で、過去問を理解しながら解き、土台から積み上げる勉強をした場合は、合格できる資格です。

電験三種の難易度に関する記事にも書きましたが、合格率は毎年10%を必ず切ります。

合格率を見れば難易度が非常に高いと思ってしまうのですが、しっかり勉強した人は報われる資格と言えます。

自分にも取得できる難易度なのか心配している人へ

電験三種の偏差値についての心配

偏差値を調べる心理としては、

「自分の学力でも合格できる資格なのか」

「あまりに高難易度の資格ではないのか」

といった点を心配しているのだと思います。

しかし、電験三種の偏差値は上記にもあるように、

  • 上司などからの半強制受験
  • 学生による記念受験
  • 電気工事士程度と甘く見て受験

といったように、多くの準備不足の人によって必要以上に高い偏差値になっている印象があります。

確かに、中途半端な取り組みでは合格できない資格ではありますが、電験三種に合格したたまきとしては、しっかりと準備をして勉強をしていれば合格は必ずできる資格と考えています。

電験三種などの資格に対して、偏差値を基準に考えることは正しいのでしょうか?

資格における偏差値はあてにならない

日本は学歴社会なので、偏差値を基準に、行ける高校・大学を選択して来たと思います。

そのせいで資格においても、偏差値というものに過剰に反応していると思います。

自分の実力で取れる資格なのかどうか、資格取得においても偏差値を基準に判断したいという思いがあると思います。

しかし、実は資格における偏差値は当てになりません。その理由は、偏差値の定義が資格別の難易度の分析には使えないからです。

偏差値の定義は以下のとおりです。

偏差値とは、テストの得点などの数値が、集団の平均値からどの程度へだたっているのかを示す数値です。

例えば、上記の表で同じ偏差値58の建築設備士の受験者とでは、条件が全く違うので比較できません。受験者の学力も、資格の難易度も、問題自体も全く違います。

ですので、単純にある資格と資格を、難易度を比較したいとしても、偏差値としては比較することができないのです。

結論としては、電験三種の偏差値を気にしすぎる必要はないと言えます。

電験三種の偏差値についてのまとめ

電験三種の偏差値についてのまとめとして、

  • 電験三種の難易度は「平均より少しむずかしい程度」である
  • 資格の偏差値はあてにならない
  • しっかり勉強すれば合格は決して不可能ではない

という結論になります。

資格勉強は自分との戦いです。

電験三種の合格を目指す信念と、毎日の努力があれば絶対に合格できる資格です。
電験三種は努力が必ず報われる難易度の資格なので勉強を継続して頑張っていきましょう。