こんにちは、電験三種合格者のたまきです。
今回は電験三種の参考書を利用するときに
「参考書を新しく購入したいが高いので古いものでも大丈夫?」
「古い参考書が合格にどう影響するのかわからない」
という問題を解決するための知識を私の実体験を交えながら書いていきます。
「参考書を古いものを購入しても良いかどうか知りたい」
「電験三種の参考書が古いとどうしてだめなのか知りたい」
という人はぜひ読んでください。
目次
電験三種の古い参考書を使ってよいのか?
結論から言えば、電験三種の古い参考書は使ってはいけません。
これは使わないほうが良いという話ではありません。
メリットがあまりにもないので、合格したいなら使わないでください。
というのも、電験三種の古い参考書は以下の問題点があるからです。
電験三種において古い参考書は危険である理由
電気の世界では基本的な理論は変化しないので、参考書も古いものでも大丈夫と思いがちです。
しかし、電験三種といえども、古い参考書を使うのは止めたほうが良いです。
電験三種において古い参考書を使うのが危険な理由は以下のとおりです
出題範囲が毎年変化している
電験三種に限った話ではないのですが、資格試験は毎年出題傾向が変化しています。
古い参考書については、当時の出題傾向を元に執筆された書籍なので、掲載している内容が昔の試験に合わせたものになっています。
つまり、今年の試験に合わせた内容ではないので、出題されない範囲を勉強してしまう可能性があるのです。
電験三種の範囲は膨大なので、古い参考書を参考に勉強してしまうと、どうしても点数が低くなってしまう可能性は高くなります。
よって、電験三種において古い参考書を使うことはおすすめできません。
回路図用記号が旧式のものも多い
回路図用記号はかなり昔に改正されて今は新JIS規格にて作られています。
百聞は一見にしかずなので以下のものをご覧ください。
このように、見た目からしてかなりの違いがあるとおわかりいただけると思います。
実際の仕事では、今も旧式で書かれている回路図を見かけることも多いですが、試験では話は別です。
基本的に試験の問題は新しい規格を参考に作られていますので、古い規格の表記を勉強していると混乱してしまいます。
当ブログでも何度か申し上げているのですが、
試験本番と、普段の勉強では、なるべく同じ環境にしたほうが良いです。
古い参考書だと、新しい規格の記号に変換して問題を解くことになるので、非効率ですし、勉強内容の定着という点から考えてもよくありません。
以上の点で言っても古い参考書を使うメリットはないといえます。
解説が分かりにくい参考書が多い
以前、電験三種の参考書について記事を書きました。
当ブログでは基本的に通信講座が最強だと感じていますが、参考書も、昔に比べると良いものも増えてきました。
上記の記事でも、評価点が悪いのは、基本的に古い参考書です。
古いものは、消費者目線というものが薄い参考書が多く、多くは専門学校か、大学生向けの書籍が多かったのです。
基本的になんの分野のサービスでも年々改良されていて、
電験三種の参考書に関しても同じで新しいもののほうがより良い内容になっていることが多いのです。
ただし、あくまでも多いということであって、古い参考書を単語だけ焼き直したような手抜き参考書もあるにはあります。
ただし、人気の参考書であれば、大外しすることはないでしょう。
古い参考書は高額になることも多い
電験三種の参考書について、まれに他の書籍より高額になっているという場合もあります。
電験三種の参考書は平均で言えば2000円程度ですが、
古いものになると十年前程度にもかかわらず3000円を超えるものもあったりします。
ただ、古い参考書は手に入りにくいから高額になっているだけであって、高いから良い内容というわけではないのです。
基本的には最新のものが、出題傾向に合わせた書籍となっているため、古い書籍をあえて選ぶ理由はありません。
参考書を購入するのであれば、基本的には評価の良い、最新のものを購入するのがおすすめです。
あえて古い参考書を使うメリットは有るのか
「最新の参考書を使わずに古い参考書を使うメリットはあるのか?」
という点ですが、メリットはほとんどないといって良いでしょう。
一点だけあるとすれば、やはり最新の参考書よりも1000円程度安価であるという点が上げられます。
ただ、電験三種は人生を変えるポテンシャルを秘めた資格であり、年に1000円程度の節約で、不合格のリスクを高くする意味はないでしょう。
素直に、最新版の参考書を使うほうが良い選択だと考えます。
ちなみに、電験三種の将来性についての記事も過去に書いているので参考にしてください。
参考書ではなく、古い過去問を購入するのは良いのか
古い参考書を使うことはあまりおすすめできないという結論になります。
私も、合格するまでに他の人以上にいろんな方法を試行錯誤しています。その中で中古で売られている高額の過去問を購入して解いてみたこともあります。
結論としては、たしかにいろんな問題を解いてみるということは貴重な経験にはなります。
しかし既に書店に10年程度の参考書は売られており、かなり昔の過去問を一生懸命解くよりは、
- 今までに解いたことのある問題を何度も解く
- 速く解いても間違えないまで何度も繰り返す
- 定期的に復習して定着させる
と言った方法がおすすめです。
古い過去問を購入して解くと実力はつくのですが、
目的があくまで合格することであれば、わざわざ高額で売りつけられている中古の過去問を購入しなくても、最新の過去問題集で十分です。
古いものは、個人が高額で販売していることもあり、適正価格とは言い難いです。
古い過去問には手を出さずに、書店で定価で買える最新版の過去問題集を使ってください。
まとめ
電験三種において、古い参考書を使ってはいけない理由を主に挙げると以下のとおりです
- 電験三種の出題傾向は常に変化している
- 古い参考書は内容が良いわけでもないのに高額なものもある
- 電気回路図記号など旧式のものが使われているなどで混乱しやすい
以上のように、古い参考書を使って勉強するメリットはほぼ無いので、新しい参考書かもしくは、毎年出題傾向に合わせてテキストが改定される通信講座を利用するのがベストです。