継続的な痛み勉強法

こんにちは、電験三種保持者のたまきです。

電験三種は長期戦になるので、継続して毎日コツコツと学習することが最重要課題です。

しかし、特別強い心を持っていなかった私が、どうやって勉強を継続できたのか?

結論から言えば、継続的に痛みをともなう学習をすることで、やる気を継続することができたのです。

通信講座を受講するだけでは合格できない理由

通信講座が電験三種に合格する上で非常に大事なツールだと何度も説明してきました。

ただ、通信講座を受講しても合格できない方もいます。

傾向として浮かび上がってきたのは、通信講座を受講してから、痛みをともなった学習をしていないということ。これが不合格の原因の一つです。

根性論では電験三種の長期戦に耐えられない

例えば、勉強机を買ってみるとか、通信講座を受講してみるなどの一度切りの痛みは長続きしません。

もちろん通信講座や勉強机などの購入は、その行為自体が本気度が高く、お金をかけずになんとかしようとする人より、合格へ一歩以上近づいているといえます。

ただ、それだけでは継続力は身につきません。

実際は、勉強グセが付いていない場合、目的意識がしっかりしていても、楽な方に流れてしまうというのが現実でしょう。

結局は継続する動機や目的意識を持ち続ける仕組みがない限り勉強を続けることはできません。根性論だけなく、やる気を継続する仕組みづくりが重要です。

やる気を継続する仕組みづくりが重要

合格しなくてもどうにでもなるという甘えは捨てろ

「合格したほうが良いけど、合格しなくても致命的ではない」

これが勉強に身が入らない大きな理由でしょう。

確かに合格できれば、給料が上がったり、不況でも生き残るための保険になるなど大きなメリットは理解しているでしょう。

にもかかわらず合格に向けて勉強できないのは、合格しなかった場合の未来について「自分ごととして」連想していないから。

自分がどういう立場になってしまうかの具体的なイメージが足りないのです。

今の日本は終身雇用という時代ではありません。常に生き残るために必要な戦略を取っていかなければ、衣食住を維持することはできません。

ただ、そうはいっても、人間はぬるま湯に慣れてしまいます。楽な方に流れてしまいます。それが人間というものです。

だからこそ、痛みをともなった学習をする。不合格になれば損をするという状況を作ることで、甘えを徹底的に無くす必要があるのです。

後戻りできない学習が重要

根性論だけでは限界があるので、自分がやってきた方法を紹介

「よし!今日こそは頑張ろう」

「頑張ってすぐ机に向かおう」

そう思っても、結局は根性論ではその場かぎりのやる気に過ぎません。

実際に自分がどうやって、やる気を引き出す仕組みを作ってきたのか、リアルな事例を紹介します。

一番好きなものは犠牲にする

酒にしろ、ゲームにしろ、娯楽は合格のの大敵です。

「ちょっとくらいなら遊んでも大丈夫」

「このくらい勉強を休んでも大丈夫」

そういった、ちょっとした気の緩み、楽な方向に流れようという甘えは不合格のもとです。

一番好きな娯楽については合格するまでは一切捨てるべきです。自分の場合も、合格するまでは禁酒などの我慢をしています。

気持ちよく勉強するための環境づくりにケチるべきではない

一杯のコーピーや紅茶で勉強が捗るならそのお金をケチる必要はありません。

電験三種では必須の電卓選びでも、たった数千円のために、質の悪い電卓を購入する人もいますが、問題外です。

取得してしまえば一生モノの資格です。気持ちよく勉強するための投資はしっかりと行ってください。

定期的に電験三種にお金を使う

例えば、自分の場合チラシの裏で勉強することもできましたが、あえて勉強する際は、自由帳を書店で購入して勉強していました。

継続的に身を切ることで電験三種を常に自分にとって最重要であると認識させる。そして、毎月のように電験三種にお金を使うことで、継続的な痛みがある状況を作りました。

  • あえてネットカフェで勉強する
  • 文房具は家にあるものではなく必ず新調する
  • チラシの裏など使わずあえてノートを購入

以上のように金銭的なダメージを負わせることで、合格しないと損をするという状況を自分で作っていました。

大きなものを得るために犠牲を払わないのはおかしい

私はお金がありません。だから、独学で勉強します。これなら分かります。ただ、お金があるにも関わらず、必要なものに投資しないというのは疑問です。

合格に必要不可欠な電卓すら新たに購入せずに、ありあわせのもので済ませようとする。会場でもよく見ました。目先の数千円にこだわって、大きなものを失うという結果になっている。

本人の覚悟の問題と言えます。本当に本気なら、数千円の投資にケチらないはずです。

電験三種は一生モノの資格ということを理解していなさすぎるというのが問題です。

不合格を後悔しても、時間は戻ってきません。今年合格できなければ、人生設計が一年遅れます。

その意味をよく理解してください。合格のために必要な犠牲は払いましょう。

電験三種の人生設計への影響

アタリマエのことが当たり前にできているか?

目標を紙に書いて毎日読み上げるとか、勉強予定を立てるとか、おおよそ勉強法の本に書いてあるような、やる気を出す施策については一年目からやっています。

ただ、それでも人間本気にになれないものです。

  • 目標を紙に書く
  • 食事中に勉強
  • 移動中に勉強

以上のことすらやっていないなら、まったくもって本気度が足りないと言わざるを得ません。

いろんなブログではまるで通信講座を受講しただけで合格できるかのような記事が目立ちます。当たり前ですが、毎日勉強するという基本を守らないと合格できません。

また以下の記事を読んで、合格できない理由を一つずつ潰していく必要があります。

【保存版】なぜあなたは電験三種に受からないのか?20の理由と対策を明記してみた

合格への当たり前の意識

甘えに打ち勝つ仕組みがあれば勉強の場所は問題ではない

私の場合、一年目・二年目こそ図書館や職場での勉強をしていましたが、3年目からは一切外出先での勉強をやめています。

理由は色々あるのですが、具体的に言うと

  • 移動時間が無駄に思えた
  • 家でも誘惑に負けず勉強できるようになった

まず、下に記載する理論を活用した結果、普通に家でも学習することができるようになりました。

そうなると、わざわざ移動時間をかけて図書館に向かうのが非常に面倒に感じます。

自分の場合ですと、図書館に向かうだけで片道十分、往復で二十分かかるわけですが、その移動時間も馬鹿にできません。

私が合格した年度は、移動時間の無駄をはぶくために、家以外での勉強は極力行っていません。

自宅学習

痛みをともなう勉強で「コンコルド効果」を逆手に取る

コンコルド効果とは、投資がやめられない心理をさす言葉です。意味は以下のとおりです。

金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。

つまり、それまでの投資額が多いと、投資がやめられないというネガティブな結果を語られることが多いです。

ただ、投資と違うのは、諦めずに受験し続ければ(もちろん通信講座など正しい勉強法を採用しているという前提で)合格できる資格です。

財布への痛みを覚悟の上で学習への投資をし続けることにより、コンコルド効果を諦めの悪さというポジティブな効果に置き換えるのです。

コンコルド効果を電験三種に使う

アメで勉強のやる気を引き出す王道手法も紹介

いわゆる痛みを伴う勉強法(ムチ)で勉強を継続する方法を提供しました。

次は王道の、アメを利用した方法を紹介します。

ドーパミン反応を利用した方法で、やる気を継続することができます。色々難しい理論がありますが必要ありません。ドーパミンが分泌されるとやる気が出るとだけ知っておけば十分です。

神経学者のJudy Willis氏は、小刻みな目標の設定を挙げています。そうすることで、脳を配線しなおして、あなたのやらなくてはならないタスクに対し、報酬としてドーパミン反応が与えられるようにするのです。

小さな目標をいくつも設定し、達成するごとに、こまめに肯定的なフィードバックを味わえるようにしましょう。

「小さな目標達成」と「ご褒美」がやる気の継続に必要なことは分かりました。では、この理論を実際に活用する方法を教えます。

ドーパミン反応を電験三種に活用

ドーパミン反応を実際の勉強で活用する

ドーパミンが増えるとやる気が出る。その理屈は分かったとしても、実践ではどうやって活用すればいいのか?実践ができなければ知識も意味がありません。

そこで、私が実際に行ってきた方法を紹介しておきます。

まず、自分が確実に「これならできる」という小さな目標を掲げます。自分の場合は最初の目標は「テキストを開く」です。

小さな目標から順番に大きな目標をクリアしていくので、実践のハードルが低く、やる気を引き出すという点でも合理的です。

もちろんテキストを開くことだけでは合格できませんので、

  • 問題を1問解いたら
  • 一時間勉強したら
  • 一問正解できたら

というふうに少しずつ目標設定を上げていくことで、ステップアップが可能です。

さらに、目標を達成することで、ご褒美としてチョコなどのお菓子などがあると最適でしょう。

注意
ご褒美と脳に認識させるために、この場合だとチョコは勉強中以外は口にしないようにすべきです。



一つ問題を解いたら、一口サイズのチョコを一つ食べる。といったように、目標達成ごとに小さなご褒美を自分に与えることで、ドーパミン反応を引き出します。

ドーパミン反応を引き出すことで、やる気を効果的に引き出すことができます。

ドーパミン反応を実際に活用

資格勉強の継続では痛みをともなった学習が重要

頑張る心構えや、根性論も重要だとは思いますが、弱い心を持っている場合は、勉強を継続できる仕組みづくりが大事です。

自分に痛みを与える方法はムチです。アメとムチの両輪で勉強を勧めていくことが継続的に勉強を勧めていく=電験三種に合格する上では非常に有効であると合格者の立場で断言しておきます。

電験三種という難関資格の取得を目指すなら痛みをともなう学習が必要と言えるでしょう。

痛みをともなう学習の結論論