こんにちは、たまきです。当ブログ「でんけんぱ」では、多くのサイトでの知名度によるランキング操作を嫌っています。ですが、今回はあえて知名度でくくり、比較してみます。
今回比較するのは以下の講座です。
目次
知名度では互角の両者
ユーキャンも、電気書院もどちらの団体も有名です。ユーキャンはテレビCMをバンバン打っています。さらにスーパーでも通信講座の冊子を置いたり宣伝に力を入れているので、知らない人はいないでしょう。電気書院に関しても、高校の教科書などを手がけているだけあって、電気に携わっている人なら知らない人はいない有名企業です。「これだけシリーズ」という有名な参考書も発行しています。
ただ実力だけを評価するならユーキャンの圧勝です。独自基準により評価していますが、やはり点数的にも
- 電気書院の講座は52点
- ユーキャンの講座は90点
と圧倒的な開きがあります。
電気書院の講座は特化しすぎている講座という印象
まず、電気書院は総合的なオールインワン講座であるSATやユーキャン、翔泳社アカデミーとは対象的に計算力のみを鍛えることを目的とした講座です。一応通信講座という括りなのでレビューしていますが、正直初学者が選ぶ理由がない講座と言えます。
理由は問題演習に特化しすぎているからです。もちろん計算問題を解くことは重要です。これは間違いありません。しかし、計算問題を解くことだけで合格できるわけではないのですね。電気書院の通信講座は問題だけで10万円の価格がするので、計算問題が弱いから合格できないという問題意識がはっきりしている人しか買わないほどニッチな講座です。
1問あたり161円の価値はあるか?
電気書院は演習問題のみの講座なので、単純に講座価格を問題数で割れば1問あたりの値段がでてきます。電卓を叩いて出てきた数字が1問あたり161円です。
この価格は安いのか高いのか?まず、コスパから考えれば価格と釣り合っているとは思います。大量に問題を解けるという事実だけを取り上げれば実に621問を解けるわけですから。ただ、当サイトでおすすめしている講座のように初学者への配慮は一切されていないのですね。
市販の参考書であり、同じく電気書院の超有名書籍「これだけ理論」ですが、定価で2808円です。こちらの書籍は例題を含めると、一冊で245問あります。「掲載している問題のみで割っても」1問あたり11.46円です。
実際は、問題だけの値段というわけではなく、執筆や図表などの付加価値もついての値段ですから、比較になりません。果たして14倍の単価を埋めるだけの価値が電気書院の通信講座にあるのかどうか。
私はないと考えます。なぜなら肝心の添削問題は郵送のみ受付なのでスピード感がなく、送料も負担する必要があるなど、サポートが悪すぎるからです。でんけんぱでは講座のサポート体制を最重要視していますから、サポートに力を入れていない講座をおすすめすることはできません。
改めて両者を比較すると
- 電気書院→計算問題演習のみの講座で、サポートは添削以外つかない
- ユーキャン→個別学習スケジュール、補足教材、質問サポート等完備
ユーキャンと比較した場合、電気書院の講座に勝ち目はありません。そもそも初学者を相手にしていない電気書院の講座は、ある程度基礎知識が身についていることが前提の講座です。最初から学びたいのであれば、別の参考書や通信講座を使うしかないのです。
さらにサポート面から考えた場合も、明らかにユーキャンが優れています。まず、勉強で分からないことを聞ける「質問サポート」が回数無制限ですし、受講日から試験日までの日数が標準学習時間に満たない場合、次の試験日までサポートするという地味に嬉しいサポートがついています。
両者を細かく比較
電験三種合格指導講座 | 電験3種計算問題征服コース | |
---|---|---|
提供団体 | ユーキャン | 電気書院 |
対象者 | 初学者 | ある程度基礎ができている人 |
学習のしやすさ | 初学者向けの補足教材充実、あなただけの学習スケジュール冊子付属 | 特に配慮はなし |
特長 | 合格に向けて必要な教材が全て揃ったオールインワン講座 | 計算問題の演習に特化した通信講座 |
サポート | 学びオンラインプラスでの質問サポート(ネットなので通信費のみ) | 問題の添削(送料・返送料は受講生持ち) |
合格者のたまきから見た印象 | これがあれば合格まで迷わないオールインワン教材 | 価格が高い割にサポートなどがなく割高な講座 |
まとめ
電気書院の「電験3種計算問題征服コース」は
- 問題演習に特化した構成
- サポートはいまひとつ
- 初学者向けではなく、基礎が身についている人向け
以上の特徴があります
初学者向けではないので、当然基礎的な学力を身につけるテキストはついていません。さらにサポートについても特に目立ったものはなく、肝心の添削問題についても、送付、返送両方の送料が受講者持ちであり、不親切な講座となっています。
10万円という価格ならば、他にも沢山の優良講座がありますので、わざわざこの講座を受講する意味はないでしょう。
ユーキャンの「電験三種合格指導講座」は
- この講座一つで合格を目指せるオールインワン教材である
- 質問サポートが充実している講座である
- 初学者を対象とした講座である
以上の特徴があります。
ユーキャンの講座では、まず電気数学の基礎から身につける構成となっています。4科目の学習内容だけでなく、公式集冊子や「やさしい数学」という数学の基礎の冊子が付属しています。初学者に優しい教材構成の講座です。
電験3種は難易度の高い資格とだけあって、様々な講座で溢れていますが、初学者のあなたが最大限サポートを活用できる講座を選択してほしいですね。