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工業高校の教科書を出版していることで知名度抜群の電気書院。計算力向上に特化した電験3種計算問題征服コースは電験3種通信講座のスタンダードになれるのか?
電気書院ってどんな会社?
昭和8年3月創業の歴史ある企業です。工業高校生向けの教科書を発行している会社でもあるので、工業系の学校出身者はご存知の方も多いと思います。
オーム社と並ぶ、電気関連図書の大手出版会社です。
教材概要
- 自己トレーニング問題(382問)
- 自己トレーニング問題の解答
- 添削問題(239問)
- 添削問題の解答
独自チェック項目
1.サポートの質はどうか?
【8/20】
はっきり申し上げてサポートの質は悪いです。
そもそもサポートに強みをおいた講座ではないため、サポートが充実していない事自体は当然のことであり、責められるものではないです。
ただ、当サイトでは初学者を対象として、サポート体制を判定しているので、評価は低くなります。
2.価格と内容は見合っているか?
【10/20】
まず、少々高いと言わざるを得ません。
10万円という各設定、確かに自己トレーニング問題だけでも300問を大きく超えており、添削問題も200門を大きく超えています。
これだけの問題をとき、添削すればかなりの実力はつくでしょう。
ただ、いかんせんサポートが全然足りないので、内容に対して価格はどうしても高く感じるというのが正直な感想です。
例えば、当サイト「でんけんぱ」が厳しい評価を下しているJTEXであっても、3万円程度でありながら質問サポートは二回ではありますがついています。
この講座にはそういった質問サポートは一切ないにもかかわらずこの値段というのは内容に対して高いという印象を受けます。
添削問題についても、往復の送料がすべて受講者持ちという点についても財布に厳しいです。
3.電験3種初学者に配慮した内容か?
【12/20】
配慮はあまりされていません。あくまでも当講座は計算能力の向上に特化している講座です。
全く初めて電験の問題を解く方は、あらかじめ別の参考書等で、基礎を身に着けておく必要があります。
4.計算に苦手意識がある人にも配慮しているか?
【17/20】
配慮されています。そもそも、計算力向上のための通信講座なので、配慮されていないとおかしいです。
学習にあたって、4つのステップを導入しています。すでに所持しているテキストで学習した後、自己トレーニング問題、添削問題、添削問題の返信による弱点補強という流れに沿って学習する流れになっています。
実際、講座内容では苦手意識がある人も、苦手と思えなくなるほど、問題を解くことを重視しており、問題数も多いです。
添削問題に関しては驚異の239問と、相当添削問題にも力が入っています。
教材のわかりやすさは、採用する参考書によるので、判定は難しいです。
5.厚生労働省教育訓練給付制度に対応しているか?非対応の場合は安価か?
【5/20】
対応はしていませんし、安価でもないですから厳しい評価としています。
総合点数:52
誤解を招くので一つ申し上げると、この講座自体が悪い講座というわけではないです。
あくまでも、評価基準のページに記載したように、全く電気のことについて勉強したことのない、初学者を対象にした評価ですのでこの点数となります。
資料請求で得られる資料にも、当通信講座で応用力を養うとあります。基礎を身に着けたあとで利用することを想定した講座なのです。
総合評価
「どうしても、電気書院の通信講座が必要である」
「計算能力さえ向上させれば合格できるほどの知識量がある」
これ以外の方は特に購入する必要のない講座でしょう。
確かに、電験3種は理論に至ってはほとんどが計算問題、その他の科目も出題の半分は計算問題で成り立っています。
ゆえに計算問題に特化するというのはなかなか鋭いところを突いていると思います。
独特なのは、オリジナルのテキストを購入する必要がないという点。
これは財布には優しいですし、使い慣れたテキストを流用できることは、初学者にとってもありがたいでしょう。
しかし、サポートが薄すぎるにも関わらず、全科目で10万円という価格がネックです。
添削問題についても、往復の送料は受講生負担など、お財布にも優しくありません。
さらに返信に関しても郵送に限られているため、返信は10日前後と、スピード感もないので、
スピーディーに勉強したい人にとっても、少々厳しい内容となっています。
結論として、「でんけんぱ」としては初学者におすすめとはいえないです。