こんにちは、電験三種合格者のたまきです。
今回は、電験三種の過去問10年分について
「電験3種の過去問は10年分や5年分、12年分など色々あってよく分からない」
「電験3種の合格の可能性が高くなるのは過去問何年分に取り組めばいいのか分からない」
という内容について、記事を書いています。
「電験三種の過去問10年分をオンラインで解けるサイトはある?」
「電験三種を勉強する上で、過去問十年分は足りないのか十分なのか知りたい」
という人は読んでみてください。
目次
電験3種の過去問十年分を解けるサイトはあるのか
結論から言うとあります。実教出版の公式ホームページに過去十年分の問題集と解答が記載されています。
他にも細かいサイトには過去問掲載サイトはあるのですが、かなり古すぎる問題だったり、本来の試験の形式が違ったりと使いにくいので、こちらのサイトが唯一使いやすい過去問題集です。
ただ、本気で合格したいのであれば、冊子版のテキストを購入したほうが良いです。
というのも、過去問十年分で3000円程度とそこまで高くなく、見開きで実際の試験と同じような感覚で解くことができるからです。
2023年度の試験から、パソコンを利用したCBT方式の試験が導入されましたが、普段の勉強で効率良く勉強を進めるということを考えると冊子版一択と言えます。
試験が近づくに連れて、少しでも効率よく勉強しなければならないということを考えると、ただ過去問を載せているだけのサイトでは少し効率が悪いのです。
冊子なら、前日に付箋をつけておき、帰ってきて机に座ってすぐ付箋から学習ページを開くなどして、効率よく勉強を開始できます。
また、通信講座でも効率を求めたほうが良いことは言うまでもないので、受講者の方はお気に入りページの一番上にSATの講座ページを登録しておくと良いでしょう。
過去問題集を素直に購入して置けば、机に座ってすぐに過去問を解き始められます。実際、私は過去問題集で昨日まで行っていたところに付箋を貼っておいて、帰宅してすぐに過去問に取り書かれるようにしておきました。
資格勉強は試験日が近づくに連れて、どれだけ問題数を解けるかのスピード勝負になってくるので、過去問は素直に購入して解くようにしましょう。
過去問10年分やれば合格という神話は存在しない
知恵袋やSNS上でも、10年分やれば大丈夫という安直な解答が目立っていますが、解ければ絶対合格というわけではありません。
当ブログでも何度も申し上げていますが、一言でいうと
「電験3種の過去問は、理解がともなう解き方をしないとだめ。解答の丸暗記で10年分解いても、本番で問題を変えられたときに全く解けなくなる」
上記の落とし穴に落ちないための過去問十年分です。
たまに、10年分を解き切ってしまったので、安心して勉強のペースを緩める人がいますが、合格する人は最後まで手を抜かず勉強をやりきった人なので注意してください。
過去問を解いてもなぜ不合格になってしまうのかについては以下の記事で解説していますので読んでみてください。
電験3種の過去問の十年分はかなり昔のものを使っても良いのか?
かなり昔の過去問を使って良いのか?結論を言うと、答えはNOです。
例えば、少し前に電験三種を取得しようと思ったものの、いったん諦めており、再挑戦するという場合。
数年ぶりに電験3種に挑戦する場合も、いったん昔の過去問はしまい、最新の十年分のものを購入してください。
というのも電気系の単位が変更になっている可能性があり、最新の単位で掲載された最新の過去問と比べてかなり解きにくくなっています。また、昔すぎる過去問を参考にすると、最新の出題傾向が拾えないという問題点があります。
電験三種は歴史の古い資格ですが、毎年少しずつ出題傾向が変わっているため、最新のものを購入しないと重点的に勉強するポイントを見違える可能性があります。
過去問は最新のものを10年分購入するというのがベストです。
電験三種の過去問十年分が5年分、15年分より適している理由
どんなに遅くとも、試験日の二ヶ月前には過去問に取り書かれる状態にしておきたい。そして、無理なく過去問を最低三周できるくらいの量というと、過去問10年分が最適なのです。
電験三種の過去問は十年分が一番良い理由は、問題のパターンを多くこなせて、解きっぱなしにならず何度も繰り返し解いて頭に染み込ませられる最も良いバランスだからです。
- 電験三種の過去問15年分を75点取れる理解度で1週する
- 電験三種の過去問10年分を85点取れる理解度で3週する
の2つだと明らかに過去問10年分を三周する解いている方が、知識への理解が深まり合格する可能性は高くなります。
電験三種の過去問においては、むやみに解く年数だけ増やしても合格できるとは限らないのです。
過去問十年分といっても、電験3種に取り組まないと、イメージがしにくいので例を出します。
電験3種10年分を3周する場合のスケジュール例
何度も勉強し、電験3種の計算に慣れてくれば1科目一時間程度のペースで解けるようになります。
平日に1日で2時間勉強できると、2日間に4科目一年分が解けるというペースです。
休日は1日で6時間勉強するとすると土日で4科目3年分できるペースです。
一ヶ月で考えると
平日に一日あたり2科目×20日間+休日に一日あたり6科目×8日間=過去問10年分2周半前後
一ヶ月半、90日程度で電験3種の過去問を3周ほどできます。
これ以上年数を増やすと三周するまでに3ヶ月、4ヶ月とかかってしまいます。
一年間を電験3種の勉強期間と設定した場合、かなりの期間を過去問に費やすことになります。
スケジュールを守ろうとすると、基礎をある程度犠牲にして過去問に進む人がかなりいそうです。
過去問は難しい問題の連続です。
経験を元に言うと、十分に基礎を固める前に、過去問に取り掛かってしまうと、理解が進まないと感じ、モチベーションが下がりやすいです。
電験3種に合格ではなく、過去問のページを進めるのが目的になってしまいます。
試験日の1ヶ月前までに過去問3周を終わらせておき、余裕が出たら少し多く過去問に手を出すこともできなくはないです。
ただ、電験3種は難しいため、予定通りに勉強が進むとは思わないほうが良いです。
予定が崩れてしまった場合でも、一ヶ月半で電験3種の過去問10年分を3周するという目標は、無理なく達成できる範囲です。
達成感を感じやすく、問題の種類を多くこなせるバランスの良い年数が過去問10年分なのです。
なので、過去問は5年分でも解く問題数が少ないですし、15年分などは終わらせることが目的になってしまい復習が適当になりがち。
よって、
過去十年分で良いので、理解を十分と言えるまで繰り返し演習するというのが正解です。
過去問を10年分解くことにこだわるより大事なこと
自分の学習スピードに応じて、最低三周できるという時間を確保できるか?ということです。
「自分が一日にどれだけの勉強時間を作ることができるのか」
「過去問を10年分3週するためには、何月から過去問を解き始めなければならないか」
このことに注意してスケジュールを立てることが大事です。
逆に言えば、勉強が思ったように進まず、理想的なスケジュールを組めなくなった場合、5年分を3周するというスケジュールに組み立て直すということも必要になってきます。
何度も電験三種に不合格になった経験上、10年分解くということが目的になってしまって、時間がないのに無理やり十年分を解くことを目標にしまう。
結果として、一度問題を解いただけで終わってしまい、本番試験で全く知識が身についておらず撃沈というパターンも経験しました。
以上により、電験3種の過去問を10年分解くというのが絶対というよりは、最低限3周できる量で過去問を解くということが重要と言えます。
電験三種の過去問を10年分解き続けた合格者の目線で言えること
一つ言えるのは、電験3種の過去問の勉強において、暗記などの手癖で解くのは危険です。
自分の力で解いているのか、ただ丸暗記の記憶力で解いてるのかどちらの能力で解いているのかは重要です。
暗記の力で解いているのは応用力が育っていないというのと同じです。本番で少し問題を変えられると全く解けないということになります。
私がSATの通信講座を推しているのも、かなり効率よく応用力を育てられるという点からもおすすめしています。
参考書を使って自力で勉強した場合、理解したつもりだったけども、理解したつもりで実は全く応用力が育っていなかった。
ということがよく起こります。
過去問と比べて、数字を変えただけの全く同じ問題が出る電気工事士の試験と違い、電験三種で過去問と全く同じ問題が出ることはないので、いかに応用力を育てられるかが重要になってきます。
その点で基礎から確実に身につけられ、応用力を確実に身につけることができる通信講座は勉強のツールとして最強と言えます。
まとめ
今回は電験3種の過去問十年分を解くことについて
- 電験3種の過去問は10年分がベスト
- あくまで目的は合格。過去問を進めることが目的になってはいけない
- 正解すれば良いのではなく、知識をしっかり理解しているか確認しながら進める
以上のことに注意しながら電験三種の過去問10年分を進めていきましょう。