高速大量回転法に納得

こんにちは、電験三種合格者のたまきです。

以前書いた「なるほど!合格勉強術」に関しての批判記事が、なんと著者である宇都出さんのブログに取り上げられました。

「過去問第一主義」=「過去問丸暗記で合格する」ではありません

著名な方に取り上げられるのは光栄です。

そして、宇都出さんのブログで引用されたのが以下の記事です。

宇都出さんの合格勉強術が電験3種で役に立たない理由

取り上げられる前は、宇都出さんの勉強法に批判的でした。しかし、記事を読むと、自分の中での誤解が解けたので、撤回させていただきます。

なお、該当記事は、

「読者のために考え方の変化を記録として載せるべき」

という理由からあえて掲載し、該当する記事に当記事へのリンクを貼ることで訂正とさせていただきます。

(ご本人様より削除依頼があった場合、元記事は削除します)

宇都出さんの勉強法は過去問丸暗記勉強ではない

私は過去問回転に関してのトラウマのようなものがあります。受験一年目に過去問10年分、すべて解法を丸暗記し、全科目90点以上になりました。

そのうえで不合格の経験ありですから、過去問を覚えてしまうことに対して、非常に警戒すべきと思っているのですね。

過去の失敗のトラウマより、宇都出さんの本を解釈を間違えて読んだ結果、丸暗記勉強法と勘違いしてしまったようです。

この点に関して、私の著書の読み込み不足であったと反省しています。

宇都出さんのファンの方の指摘のように、私のしてしまった失敗である過去問の丸暗記とは、文字通りの「丸暗記」です。

出題の意図を探り、必要とされる知識について整理するという視点が足りていなかったのです。

ですから、過去問を完璧にこなしたにも関わらず、試験当日は応用が効かず不合格となってしまったのですね。

よく書籍を読み返したところ、

宇都出さんの勉強法は私の警戒する丸暗記勉強法ではありませんでした。

宇都出さんの勉強法

「記憶」と「暗記」は違うという指摘について

これを拝見したとき、なるほど、そういう解釈だったんだなと気づきました。

私は暗記と記憶という言葉は、ほとんど同じ意味として使っていました。

ただ、宇都出さんのいう書籍内の「記憶のゲーム」というのは過去問を丸暗記しろという意味ではなく、

本番の試験ではどのような知識がどのように問われるかを知り、本番で正解を導き出すために「押さえるべき知識」は何かをあぶり出し、それを「そんなの当然」というレベルまで「常識化する」

という点を意識しながら高速回転するということのようです。

過去問を暗記するのではなく、過去問を元に重要知識を整理して、覚えなければならない知識を回転させるという意味でした。

つまり、ただ単純に過去問を繰り返して覚えているわけではないようです。

宇都出さんの記憶の定義

高速回転法さえあれば通信講座は不要なのか?

ここまで、自身が誤解した部分について書いてきましたが、この記事を読んだ読者の方には、

「過去問を適切に回せば、合格できるのか。だったら、通信講座はいらないだろう。」

こういった誤解を受ける人もいると思います。その考えは間違いです。

高速大量回転法か、通信講座のどちらを選ぶとというものではないのです。

通信講座は宇都出さんの勉強法と敵対するものではなく、むしろ相性は良いと感じました。

宇都出さんの提案する高速大量回転法は、テキストや過去問を早く回転させて記憶を定着させる方法です。よって、テキストが薄ければ大量に速く回しやすく記憶も定着しやすいのです。

当ブログで推薦している通信講座も、複数のテキストや講義映像があるため、高速大量回転法とは相性が悪いと解釈されるかもしれません。

が、翔泳社の通信講座も、SATの通信講座も、ともに最も繰り返すべきは本編テキストです。

元々通信講座のテキストは濃密で薄いテキストが大きなメリットです。よって、宇都出さんの「厚ければバラす」という手順は、元々ページが薄い通信講座のテキストにおいては不要になります。

宇都出さんも基本を学ぶことは否定していません。ですから、基本を勉強して、本編テキストと過去問を中心に回すというやり方であれば、高速回転法と相性の良い勉強ができるはずです。

高速大量回転法と通信講座

宇都出さん式勉強法優先か通信講座のカリキュラム優先か

こちらについては、通信講座を勉強するなら、通信講座のカリキュラムを優先して下さい。

宇都出さん式の勉強法を忠実に再現すると、カリキュラムに逆らう必要が出てくる場合もあります。

カリキュラムで想定されてない使い方をするのは、通信講座をせっかく買ったのに100%活用できないのでもったいないです。

繰り返すように、高速大量回転法と、通信講座とは敵対する関係ではありません。

しかし、どちらかを優先するなら、カリキュラムに書いてある勉強法通りに勉強するほうが、通信講座の実力を最大限引き出せます。

カリキュラム(通信講座の勉強手順書)と異なる手順で勉強した場合、通信講座を100%活用できなくなるリスクがあるということは理解して下さい。

宇都出さんの勉強法は奥が深く、きちんと理解しないと返って逆効果になるでしょう。

通信講座を購入して、カリキュラムを優先するか、高速大量回転法を優先するか迷ってしまうくらいなら、カリキュラム優先で勉強すべきです。

部分的に高速大量回転法を活用することに関しては問題ありません。

高速大量回転法とカリキュラム

高速大量回転法は思っていた以上に奥が深い

高速大量回転法は書籍を読んだ当初はシンプルでわかりやすいものだと感じていました。しかし、ブログなどを読ませていただいた結果、シンプルに見えて奥が深い手法であると感じました。

私自身、無意識に高速大量回転法に近いことをしていたこともあります。「なるほど!合格勉強術」を読んだだけでもある程度は活用できます。

ただ、真の意味で活用するには少しコツが要るようです。(さすがに記憶術のように訓練が必要とは感じませんでしたが)

高速大量回転法をマスターするためには、「なるほど!合格勉強術」のみならず、宇都出さんの他の書籍も熟読する必要があります。

記憶術などのように高度な技術ではないものの、しっかり理解しないと自分のように間違った解釈で勉強してしまうので気をつけなければならないと感じました。

高速大量回転法は奥が深い

高速大量回転法は電験三種に応用可能

高速大量回転法の電験三種への応用に関しては、正直書籍を読んだだけでは、

「文系の資格には十分活用できそうだけど、計算が主体の電験三種で活用は難しいのではないか?」

という疑問が消えませんでした。そこで、宇都出さんのブログを熟読したところ、ファンの方がヒントを出されていました。

問題文・計算過程を可能な限り言語化したうえでテキストに記載し、繰り返すことで、理系の資格でも対応可能のようです。

他にも理系資格にどうやって高速大量回転法を適用するのか、興味深く読ませていただきました。その結果、

理系資格である電験三種においても高速大量回転法は有効であるという結論になりました。

高速大量回転法と電験三種

あとがき

著名な方に紹介していただけるのは初めての経験なので、よくブログ等を読ませていただきました。

すると、たしかに解釈違いや、書籍の読み込み不足がありました。著者およびファンの方にお詫び申し上げます。

そして、「なるほど!合格勉強術」に関しても、丸暗記を推奨するような書籍ではなかったため、

「役に立たない」という主張を撤回します。高速大量回転法ならびに「なるほど合格勉強術」は電験三種においても有効です。

著者へのおわびもかねて、以下に紹介させていただきます。

なるほど! 合格勉強術

実践レベルで詳しく「高速大量回転法」について書かれていますので気になる方は購入して下さい。

高速大量回転法と電験三種の結論