電験三種で収入アップ

こんにちは、電験三種合格者のたまきです。

資格を取得する目的は人によってたくさんあります。ただ、きれい事を抜きにして現実的なことを言うと、収入を上げるためですよね。

今回は給料を上げるためになぜ電験三種の取得が合理的なのか?

勉強している人への希望となれるような事実を挙げていきます。

諦めずに勉強すれば必ず合格できるという事実

電験三種の受験者の話を聞いてよく残念に思うことがあります。

それは、もう少しで合格できるのに…というところで諦めてしまう人が多数いることです。

合格までに私の場合4年かかっています。時間をかけて合格するメリットはありません。一度で試験に合格できれば、次の資格への勉強に費やせます。ひとつだけ、4年かかってよかったと思えることは、人間諦めずに努力すれば、資格試験という範囲では必ず報われるということを知ったことです。

電験三種は毎年10%を切る資格ではありますが、逆に言えば毎年1割近くの人間が合格しています。

電験三種はクセモノの試験ですが、無勉強の人も少なからず受験します。よって、合格率は本来よりも下がっているということは分かっておいたほうが良いでしょう。

必要以上に怖がる必要はありません。しっかり勉強すれば誰でも合格できます。

電験三種は合格できる

電験三種は難しい資格。だからこそ、どれだけ見返りがあるかは重要

まず、電験三種に合格するというのは、それなりに大変だということを知ってほしいです。

私は電験三種に合格している立場として、適当に勉強するだけで簡単に合格できるというような甘い言葉をささやくつもりは一切ありません。

電験三種の取得は大変です。

では、そこで逃げてしまうのか?それとも難しいことを認めた上で立ち向かうのか?

もちろんあなたが取るべきは、「電験三種を絶対に取得する」という行動です。

そして、もちろん難しい資格を努力して取得するからには大きなメリットがなければなりません。

資格取得は他のお金を稼ぐ方法に時間を使うより合理的な理由

資格取得の動機は、自分のスキルアップのためなどのきれい事ではなく、「お金のため」という泥臭い理由で構わないと思います。

では、お金を得るために行う他の行動よりも電験三種の取得に動いたほうが良い理由を挙げていきます。

アルバイトをする

アルバイトの場合、長期間働いて正社員登用でもされない限りは給料はそのままです。

なぜかというと、社会に提供している価値が変わらないからです。よって、時給は変わらないままです。

将来的に、自分の時給を上げていこうと思えば、自分の価値を引き上げる必要があります。あくまでも、アルバイトは時間労働なので、努力している時間に対してお金は払われます。ただ、自分の価値の底上げではないので時給は変わらないのです。

株、不動産などの投資を勉強する

収入を引き上げる方法としては上記のような投資により収入を増やす方法があります。

確かに、センスがあればうまく収入を増やすことも可能でしょう。ただ、投資の世界は勉強しても報われるとは限りません。市場を読む力や、その時の情勢に左右されやすく、不確実性も高いのです。

投資で安定したリターンを得られる人は数少ないです。

投資といえば有名な野村證券の「ノムラ個人投資家サーベイ」という調査で、

損益は概ねプラスであったのが9.32%。損益は概ね同程度(プラマイゼロ)であった29.1%という数字が出ています。

つまり個人投資家のうちプラスが1割に満たず、3割がとんとん。残りの6割は損をしているという結果が出ています。

ノムラ個人投資家サーベイ(2015年10月)

この数字から考えても、投資で収入を増やすというのは電験三種を取得するよりはるかに難しいと言えるでしょう。

残業をたくさんして稼ぐ

残業の問題点は、時間労働であり、能力が低いと沢山働いても取り分が少ないことです。たしかに沢山残業すれば、残業代はもらえますが、あなた自身の価値が低いままだと、結局は安月給しかもらえません。

例えば、私の企業では電験三種を取得すると平均1万5000円ほど給料が上がり、ボーナスも2万円ほど多くなりますが、月にそれだけ稼ぐと年間にして20万円以上になります。しかも、今までと働く時間は変化しなくてもです。

資格取得をせず残業で稼ぐというのは、自分の価値が低いまま働くということです。つまり、長期的に考えれば損をすることになります。

資格取得は努力が報われるという点で合理的である

投資、アルバイト、残業の3つにおいて、努力すれば報われる可能性が高く、かつ自分の価値を底上げするのが資格取得です。

特に電験三種は、不況やAI時代に強い資格であることは疑いがありません。

株や不動産などではいくら勉強しても必ずリターンがあるとは言えません。しかし、資格取得であれば、必ず毎年合格者が出ていますし、努力すれば報われるという点で最も合理的な選択なのです。

電験三種は合理的

電気工事士を取得してから電験三種を取得してはいけない

電験三種は難しいという言葉は、どのブログでも目にします。

しかし、この文は、初学者がいきなり電験三種に取り組むのは難しいという点を指摘しているに過ぎません。

つまり、初学者でも電験三種の勉強が難しくないと感じる環境さえあればよいわけで。難易度を下げる手段が通信講座なのです。

確かに、電験三種は簡単ではありません。だからといって、簡単だという理由での電気工事士の受験はおすすめできません。

電気工事士の取得を目指す動機として、

  • 電気工事士としての知識が会社で必要である。
  • 電気工事士の取得を会社から命じられている。
  • どうしても最初に電験三種を受験するのは抵抗がある

以上の理由で電気工事士から勉強しなければならないという理由があるのであれば電気工事士を取得して良いでしょう。

仕事で必要な場合は、電験三種より先に電気工事士を取得するという選択は間違いではありません。

ただ、

「いきなり電験は難しいからとりあえず電気工事士から」

というのであれば、私は電験三種を受けた方がよいと断言します。

電験三種へのつなぎとして、電気工事士を取得するのはおすすめしません。

以下の記事にも書きましたが、ちゃんとした方法を取れば、初学者でも電験三種に合格することは可能です。

電験三種は初学者でも合格可能

難しいから価値がある

なんでこんなに難しいんだろう。もっと電気工事士など簡単に取れる資格のほうが社会で評価されるのではないか?

と思っている人もいると思います。しかし、社会的には、

簡単な資格を10個取得しているより、難関資格を1個持っている人のほうが評価されるのです。

電気系資格に関わらず、3割以上の合格率の資格があるとして、取得していても、他者との差別化になりません。あなたでなくてもいいわけですから、完全な人間力勝負になります。

  • 人間的に魅力があり能力の高い電気工事士取得者
  • 仕事レベルが普通の電気工事士取得者

この2つだと、評価されるのはやはり仕事ができる魅力ある電気工事士取得者です。

電験三種の場合は、10人に一人程度しかいないわけですから、人材確保が難しく価値があるわけです。

能力のなさを勉強でカバーできるという意味では、能力が低い人ほど価値が高い資格と言えます。

価値が高い資格は他人より早く取得したほうが評価されます。記事の初めの方で、電験三種から取ったほうが良いと言った理由が、これです。

電験三種は能力の低さをカバーできる

お金だけじゃない。資格取得からは信用も生まれる

お金の話ばかりしてきましたが、資格取得で得られるものはお金だけではありません。周囲の職人、仕事場の人間からの信用を得ることができます。

投資はお金しか得ることしかできません。しかし、資格は信用を生みます。

信用はあとからお金になって帰ってきます。信用を生むためには努力が必要です。信用が積み上がるまでには時間がかかります。勉強ができる人間だと示しておくことも必要です。

別に勉強ができる=仕事ができるというわけではありませんが、上級職に就けば仕事について勉強する機会がいくらでもあります。

そういったときに、電験三種を取得しているというのは大きく優位になるのです。

電験三種は取れないから価値がある

おわりに

電験三種を勉強していて、どうしても他の資格勉強に目移りしてしまう。といった人のために、電験三種が給料を上げるためにいかに合理的な選択かを書いてきました。

自分の体験なのですが、電験三種を取得すると、やはり普通の作業員とは違う目で見られます。

努力ができる人間という証明になるのですから、他の人とは良い意味で違う目で見られるのは将来のキャリアアップという点から考えても良いことです。

電験三種という資格は大変価値が高いです。勉強を今、頑張ると報われます。頑張りましょう。